1/24(火)『秘密の花園』本読みWS 第3回レポート(中野)
↑いちよに指輪をプレゼントした主として、話題にあがる"かじか"
もともとは魚の名前で、小さくてブサイクな魚
ゴリとも呼ばれて、金沢では美味の一種
昨日の深夜はレポートを挫折してしまいましたが、
今日は気を取り直して書きます!
一昨日、相変わらず『秘密の花園』人気からか参加者が多く
ありがたく感じています。
一方で、体調を崩しての直前キャンセルの方が数人いました。
寒波の予報も出ているし、風邪が流行っている。
お互い気を付けましょう。
第3回ということで、1幕中盤を当たりました。
その骨子は下記5点です。
①大貫に給料を渡してしまい、いちよになじられるアキヨシ
②一転、アキヨシに責められ、夫婦の過去を告白するいちよ
③アキヨシのお給料をめぐってつばぜり合い。大貫といちよの対話
④アキヨシの秘策
⑤日暮里の殿の来訪とかじか登場への前振り
①大貫に給料を渡してしまい、いちよになじられるアキヨシ
結局、アキヨシは大貫にお給料を巻き上げられました。
しかも、彼が事故で死なせてしまった赤ん坊の母親を慰めるよう
依頼まで受けてしまった。お人好しなアキヨシが自嘲気味に
部屋に戻ると、待っていたのはいちよ。
お金を渡してしまったアキヨシをいちよはなじります。
②一転、アキヨシに責められ、夫婦の過去を告白するいちよ
一転、今度はアキヨシがいちよを攻める。
2年通いながら大貫の起こした事故=いちよにとっても大問題に
ついて打ち明けてもらえなかった水くささを攻めると、
いちよは夫婦の遍歴を告白します。大貫といちよが日本全国を
股にかけた美人局(つつもたせ)の結婚詐欺だったこと。
そんな中で大貫が事件を起こしてしまったこと。
(↑この部分の時間の整理はちょっと曖昧です。事故を起こして
以来、詐欺を働くようになったという経過が自然ですが、矛盾する
証言があります)
その上、いちよにはカモにしている相手=日暮里の殿の甥っ子
"かじか"がいて、殿の血縁だけに手を焼いている。詐欺の相手としては
危険なので巻き上げた指輪を返さなければならない、という
いちよの現在の苦境まで、アキヨシの理解するところとなります。
アキヨシはいちよの味方となり、指輪を外すために二人で工夫する。
③アキヨシのお給料をめぐる大貫といちよの対話。
指輪の外れぬうちに大貫が帰ってきます。
アキヨシは押し入れに隠れ、小貫はいちよにあってしまう。
夫婦の会話をしながらも、アキヨシからお給料を巻き上げたのを
いちよが怒っているのは明らかで、大貫は誤魔化しながらその場を
離れます。表面的な会話の下で繰り広げられる暗闘が面白いところ。
④アキヨシの秘策
大貫が去ると、アキヨシといちよの指輪問題が再燃します。
そこでアキヨシは、いちよがかじかにプレゼントしたのとそっくりな
指輪を取り出し、それを返すよういちよにアドバイスします。
その指輪は、アキヨシのお姉さんのものだという・・・
⑤日暮里の殿の来訪とかじか登場への前振り
殿がやってきます。
いかにも殿らしい威丈高ぶりでいちよに甥のかじかの素晴らしさを
説く殿。が、いちよは意を決して婚約解消を申し出ようとします。
その原動力となるのはアキヨシ提供の指輪。
かじかの登場は間近!
・・・というところまでやりました。
第3回で当たった箇所には、
初演で殿を演じた山崎哲さんと下北沢界隈についての
楽屋ネタがあったり(これは改訂版ではカット)、
一方で(文鳥のように首をかしげるいちよ)などの印象的な所作が
発見できます。
唐さんから直接に伺った話として、
・かじかは十貫寺梅軒さんのをヒントに書かれ、実際に演じたのは藤井びんさん
・アキヨシを志村けんさんにお願いしたかった
といったエピソードも披露しました。
特に初演版アキヨシのキャスティングについては、
志村けんさんと柄本明さんの芸者コントに大笑いした世代として
感慨深いものがあります。
また、唐さんが志村けんさんに一途さや寡黙さを見ていたことも
面白いと思います。
次回は1幕の終盤に差し掛かっていきます。
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