12/27(月)ワークショップレポート(佐々木)
こんにちは。本日はワークショップレポートです。
ワークショップの始まりは、
新井高子さんの著書『唐十郎のせりふ』
の紹介からでした。
中野さんは大絶賛。
今まで唐さんのために書かれた本の中で一番良い作品だと思うそうです。
私も買って読んでみようと思います。
それでは『吸血姫』へ。
引越し看護婦ことヒロインのほおずきは、白衣はボロボロで
一幕で看護セットが入っていたバスケットは壊れて開いてしまっています。
第一幕のラスト、電車のゴーという音を聞いて『ほら、見えるでしょう、関東大震災が』
という台詞を言いますが、そのセリフが出てくる理由が今回明らかになります。
一幕の終わりからここまでで、ほおずきは地震のサイレンに取り憑かれ
人力車夫とともに踏切に突撃したためボロボロになっていました。
ほおずきからしたら"今でも見える"震災の被害者達。
看護婦なのに救えなくて悔しい。
浩三からしてはそんなのは"過去の話"
そんな事よりほおずきを口説きたい、
と二人の会話は噛み合いません。
そこへほおずきの父がやって来ます。
父によってほおずきは単なる私立の高校生で、関東大震災の日に産み落とされた事がわかります。
この父は四谷シモンさんの人形、ルネマグリットの男に影響を受けています。
この人形そっくりに十貫寺梅軒さんが父を演じたそう。
父はほおずきと結婚しようと言います。
最初は嫌がるほおずきですが、父が関東大震災を見に行こうと言うと、気になりだすほおずき。
しかし父がほおずきに"あなた"と言わせようとしますが
彼女は"あらた"としか言うことができません。
今回はここまでです。
来週もよろしくお願いします!
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