4/14(月)『黄金バット-幻想教師出現-』本読みWS 第1回 その①

2025年4月14日 Posted in 中野WS『黄金バット-幻想教師出現-』
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↑ヒーローの元祖がドクロである、というのはかなりユニークです

昨日から『黄金バット-幻想教師出現-』の本読みを始めました。
初めに、なぜ「黄金バット」と「教師」が結びつくのか説明しました。

「黄金バット」とは、日本最古のヒーローのことです。
スーパーマンよりも早く生み出されたために、世界最古でもある、
とWikipediaに書いてあります。ホントか?

いずれにせよ、『黄金バット』という作品は紙芝居というメディアで
1930年(昭和5年)生み出され、子どもたちの人気者になりました。
戦後は、加太こうじさんによるリバイバルがさらなる火付け役と
なります。そのアニメにもなり、私自身はこのアニメを見たことが
あります。例の高笑いで始まる主題歌が印象的。
紙芝居では、おじさんたち一人一人がこの高笑いをしていたのですから
芸達者が多かったということでしょう。

その「黄金バット」という名前を、あだ名にして呼んだ先生が、
唐さんの恩師のなかにいる。滝沢先生です。
滝沢先生は女性で、唐さんの卒業した坂本小学校に住んでおり、
いつもマントを羽織っていたからこう呼んだのだそうです。
(職場に住む、ということは現在では考えられませんが、戦争直後には
さまざまな事情があって、実際のことだったようです)

滝沢先生は唐さんにとって、大変な恩人だったようです。
引っ込み思案な少年時代の唐さんに朗読をさせたのがこの滝沢先生で、
そしたら、唐さんは朗読をしながら踊り出してしまった。
大人しい少年がそのような挙に出てしまった時、滝沢先生はこれを
大いに褒め称え、ことあるごとに「あれをやって」とリクエストして
くれたそうです。つまり、少年の唐さんに自信をつけてくれたのです。

人前で何かする成功体験を得た唐さんは、ご存知のように芸能に進みます。
そういう意味からも、滝沢先生=黄金バットは、唐さんの人生にとって
いちばん最初の演出家だった。だからこの劇は、こういうタイトルなのです。

続きは、また明日。

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