5/13(火)『黄金バット-幻想教師出現-』本読みWS 第4回 その①

2025年5月13日 Posted in 中野WS『黄金バット-幻想教師出現-』
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↑豊田市美術館にある三木富雄さんの彫刻です。
『唐版 風の又三郎』でもとりあげた「耳」が1幕終盤のキーです

昨晩は本読みWSでした。
本来は日曜日の夜に開催なのですが、先週末は大阪・名古屋と出張し、
昨日の月曜に振り替えて実施させてもらいました。
平日なのに参加して頂いた方、ありがとうございます。
こちらの事情で欠席された方のために、詳しくレポートしていきます。

昨晩は前回までの箇所をさかのぼり、
ヒロイン「ブドリ」が小学生当時の担任「三上丈先生」を振り返るところから
再開しました。屋上から誤って落下した「ブドリ」を身を挺して救った
「三上先生」の献身を聞いた「あの男」は、「三上先生」に自身の恩師
「黄金バット」こと「タキザワ先生」を重ねます。
こうして二人は意気投合。

三人の主人公のうち、残る「青年」は「小夜ちゃん」が思い人です。
と、そこへ、当の「小夜ちゃん」が夫である「合羽屋」とともにやってくる。
二人の赤ん坊まで一緒にやってきて、仲睦まじい家族が描かれます。
すると、「青年」は自らの名(おそらくニックネーム)である「ヤゴ」を
名乗り、「小夜ちゃん」に詰め寄ります。いきなりナイフを振りかざし、
自分の思うようには成長しなかった「小夜ちゃん」を刺しにかかります。
(かなり凶暴、変質的です)

が、「ブドリ」がカバンを縦に二人の間に入ったことで、
「ヤゴ」の凶行は未遂に終わります。怒ったのは「合羽屋」で、
彼は「鎌いたち」「オドロ」「ペンペケ」「蛇つかい1」「蛇つかい2」に
「ヤゴ」と「ブドリ」をリンチさせます。

のされてしまった二人でしたが、「ブドリ」は「ヤゴ」を励まします。
すると、「三上丈先生」が開いた「風鈴学級(いわゆる特殊学級)」の
名にちなみ、長屋の風鈴が不忍中学校の旧校舎に飛んでいく現象が
起きます。そして、「ブドリ」が「三上先生」から引き継いでいた髪飾りの
「貝殻」が、実は「三上先生」の「耳」だったと知れます。

「耳」に驚く周囲を向こうに、「ブドリ」は「先生の通信教育がはじまる」と
告げます。すると、「あの男」が「黄金バット」と化して登場。
「鎌いたち」たちをのしてしまいます。

亡き教師たちの加護を受けて、「あの男」「ヤゴ」「ブドリ」が危機を脱する。
これで1幕が終了します。

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