5/15(木)『黄金バット-幻想教師出現-』本読みWS 第4回 その②
2025年5月14日 Posted in 中野WS『黄金バット-幻想教師出現-』
今日はその補足です。
1幕終盤でユニークだったのは、
行商人トリオである「鎌いたち」「オドロ」「ペンペケ」、
大道芸人である「蛇つかい1」「蛇つかい2」が、
「小夜」の夫である「合羽屋」に頭が上がらないことです。
彼らは「ヤゴ」と「ブドリ」をリンチせよと言われたら、
実に従順に「合羽屋」に従います。
なぜなのか?
よく読むと、「合羽屋」は、商品の「雨合羽」をつくる過程で生ずる
ゴムの切れ端を、5人が商う「消しゴム」の素材として提供しているらしいのです。
私はこれを可笑しいと思い、消しゴムはゴムとは違った石油素材で
作られることを前提に唐さんの面白さをワークショップ参加の皆さんに
語りました。が、ごめんなさい。実際の消しゴムづくりには、生ゴムを
使ったやり方があるそうなのです。
調べたところ、
ゴム製消しゴムの作り方:
1. 材料を混ぜる:生ゴム、サブスティチュート(ゴムの強度を
調整する材料)、研磨材などを調合
2. 加熱処理:調合した材料を加熱し、ゴムの性質を安定させる
3. 成形:型に入れて押し出しや圧縮成形で、所望の形に成形
4. 切断:必要に応じて、切断して消しゴムのサイズに調整
5. 包装:包装して出荷
という行程もあるそうですから、唐さんはまったくリアリズムだったのです。
ごめんなさい、唐さん!
というわけで、「鎌いたち」たちは原材料の仕入れ元である「合羽屋」の
言うなりに「ヤゴ」と「ブドリ」をリンチしたということでした。
明日は、2幕冒頭についてもレポートします。
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