5/3(土)『黄金バット-幻想教師出現-』本読みWS 第3回 その①
2025年5月 3日 Posted in 中野WS『黄金バット-幻想教師出現-』
↑2021年に坂本小学校(唐さんの母校)を訪れた際、屋上から撮った写真。
執筆時、唐さんの頭の中にはこういう景色があったのではないでしょうか
今日は土曜日、その理由は明白です。
明日5/4(日)は唐組紅テントの花園神社の初日なので、
そこに駆けつけたい方のために土曜のうちにやることにしました。
内容的には、ヒロインである「ブドリ」が登場し、
ようやく物語が動き始めた実感です。
このブドリという名は、宮澤賢治の『グスコーブドリの伝記』に由来します。
これは、貧しい農村で家族別れして育ったグスコーブドリが、働きながら
科学を学んで火山をコントロールする術を身につけ、最後には自らが
犠牲となることで一帯の気温の低下→飢饉の回避を達成するお話しです。
東北の自然の厳しさ、口減しという哀しくてやむを得ない風習、
人間が売り買いされる過酷、といった環境下のなかで、なんとか
生き抜いていこうという人間の姿が描かれます。
原作では、「グスコーブドリ」は少年から青年へと成長していく男性です。
が、唐さんはここから「ブドリ」という名を持つヒロインを生み出しました。
さらに、原作の「グスコーブドリ」は「クーポー大先生」に指南を受けて
成長しますが、この劇の「ブドリ」の先生は「フィフィボー先生」に教わった
という設定になっています。
『黄金バット-幻想教師出現-』の設定としては、
「ブドリ」は変わった子どもで、登校拒否児であり、
「フィフィボー先生」=「三上丈(みかみ じょう)先生」に救われます。
「三上先生」は、いわゆる特殊学級を「風鈴学級」と名付けて受け持ち、
普通のクラスでは受け入れられない子どもたちの面倒を見ます。
そのなかで、「ブドリ」が出席を拒否して屋上に逃げ込んだ際、
建物が壊れて屋上から落ちた「ブドリ」をかばって、「三上先生」は
亡くなってしまった、という過去が「ブドリ」によって語られました。
「ブドリ」もまた、命の恩人である「三上丈先生」を慕いすぎるほど慕い、
追憶するヒロインなのです。
続きは、また!
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