5/6(祝火)『黄金バット-幻想教師出現-』本読みWS 第3回 その②
2025年5月 6日 Posted in 中野WS『黄金バット-幻想教師出現-』
↑宮澤賢治の『グスコーブドリの伝記』には飛行船が登場します。
それを模して、この劇の「ブドリ」は乳母車に風車を付け、さすがにそれでは
動力にならないので、一寸帽子の棒で地面を蹴りながらやってきます
造形としてはこんな感じの、『子連れ狼』型の乳母車を想像します
「ブドリ」が登場し、「三上丈先生」とのいきさつや先生への思いを語ったことで
このヒロインもまた誰かを追憶する人間であることがわかりました。
「あの男」は「タキザワ先生」=「黄金バット」を。
「青年("ヤゴ"という名前です)」は「小夜ちゃん」を。
「ブドリ」は「三上丈先生」=「フィフィボー先生」を。
それぞれに慕い続けてきたことが明らかになりました。
「ブドリ」の語りと、そこから溢れる想いを聞いた「あの男」が
彼女を自分に重ね、「三上丈先生」もまた「黄金バット」だ!、といって
意気投合します。屋上から落ちてしまった「三上先生」を、
「黄金バット」が抱きかかえ空に飛んでいったに違いない、と。
そうして、「ブドリ」と「あの男」はお互いに先生を卒業できぬ生徒として
「三上先生」や「タキザワ先生」を想います。
「ブドリ」が大人になった今もランドセルを背負い、「中学6年生」を
名乗るのはそのためです。
それぞれのモノローグ的な思いが連続的に語られるばかりで
ちょっと読みにくいところもありますが、『黄金バット-幻想教師出現-』は
こうして物語が動き始めました。
次回は、5/12(月)19:30からです。
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