6/18(月)『黄金バット-幻想教師出現-』本読みWS 第9回
2025年6月16日 Posted in 中野WS『黄金バット-幻想教師出現-』
↑これを茶漉しに使おうという唐さんの荒技よ!
読んだ箇所は3幕中盤。残すところあと2回で終了というところまで
きていますから、話が核心部に入る、その入り口に立ったというところ。
2幕終わりで自ら耳を切って「ブドリ」が「ヒサコ」に襲いかかるのを
止めた「ヤゴ」を元気づけようと、「タキザワ」は「小夜子」の力を
借りようとします。「小夜子」こそ、「ヤゴ」の幼馴染にして初恋の
相手であるからです。現在は「合羽屋」の妻となった「小夜子」が完全に
「ヤゴ」を嫌っているかといえばそうでもなかったのですが、
「ヤゴ」はその内気さから可能性を摘み、フラれてしまいます。
段取りした「タキザワ」は憤り、「ヤゴ」に女性を口説く練習をさせようと
します。そこへ、「貴婦人」に化けた「ブドリ」がやってくる。
こうして主人公3人が再会します。
「ブドリ」は、今からここに「都議会議員」や「教育委員会の人々」が
やってくると言います。2幕から3幕にかけて、「ブドリ」は区役所に
陳情に行き、この区に「風鈴学級」をつくってくれるよう訴えた。
しかも、区役所に乗り込むときに、2幕終わりで切り取られた「ヤゴ」
の「耳」をかざしながら乗り込んだのです。
(普通は刑事事件になるところ!)
こうして、「議員」と「教育委員」がやってきます。
そこには、来客に備えて男性用便器のアサガオでお茶を淹れる、
というギャグシーンもあり、なかなか笑わせます。
果たして、お歴々が登場すると、明かされたのは「ヒサコ」の死
というニュースでした。2幕が終わってから、「ヒサコ」は「自閉症児」
を連れて宮城県の鳴瀬町に向かう電車から飛び降りて死に、しかも
その耳が、「自閉症児=ヤドカリ・ミサ」によって切り取られていた
というのです。
「議員」らはこういうこともあって「ブドリ」の招きに応じました。
教育関係者の耳が狙われるのを恐れて「教育委員」らはバケツを被り、
いわば顔面全体を即席の兜でガードして現れている、という格好です。
ビジュアルはコミカルですが、なかなか猟奇的な展開です。
次回6/22(日)と7/13(日)でエンディングに至るペースです。
小学校の担任への追憶からスタートしたこの物語が、劇的に決着
していきます。
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