5/17(金)『黄金バット-幻想教師出現-』本読みWS 第4回 その③
2025年5月16日 Posted in 中野WS『黄金バット-幻想教師出現-』
↑酷似する『唐版 風の又三郎』2幕冒頭。2021年の唐ゼミ⭐︎公演より
その様子も引き続きレポートします。
2幕の舞台は、不忍中学校の旧校舎、使われなくなったトイレにつくられた
教室です。ここで、「鎌いたち」を先生に、「オドロ」「ペンペケ」「蛇つかい1・2」
らが模擬授業を行なっています。題材は画家のゴッホ。
ゴッホが狂気の世界に入り、耳を切るに至った光景をつづった文章を
「鎌いたち」が読み上げます。これが延々、約5ページ続きます。
最初、読んでいると、何が何だかわからないのですが、
よく読むと、これが1幕最後に登場した「耳」を取り沙汰しているものだと
わかります。「ブドリ」が大事に持っていたあの「三上丈先生」の「耳」。
あれに衝撃を受けた「鎌いたち」らは、なんとか、あの謎、「耳」を持つに
至った衝動を読み解きたくてゴッホを学び直している、そういう展開で
あることが徐々にわかってきます。
この場面は、舞台は教室だし、教室で再現されるゴッホの世界=劇中劇
という要素からいっても、『唐版 風の又三郎』2幕を思い起こさせます。
あの、帝國探偵社内の学校で演じられた『ヴェニスの商人』に似ている
のです。リード役である「鎌いたち」も、『唐版 風の又三郎』の「教授」も
ともに唐さんが演じた点でも同じです。
といったところから2幕はスタート。
次回5/18(日)は深くこの幕に入っていきます。
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