5/31(水)『二都物語』本読みWS 第4回レポート 〜幕間について〜
2023年5月31日 Posted in 中野WS『二都物語』
↑コメディアン・清水金一(シミキン)の写真
他に唐さんが影響を受けたミトキンの写真は無い
昨日は読売新聞新聞の掲載に興奮してしまったので、
一昨日の『二都物語』本読みの続きです。
1幕終わりはリーランの悲運を描いていかにも可哀想でしたが、
幕間になると一転、舞台はコミカルになります。
こういう転換、気分を真逆に振っていくところが唐さんの巧みかつ
おもしろいところです。
この幕間には「猫とり御殿」という楽しい名がついています。
舞台は光子の住む長屋。
しかし、今はそこに包帯を巻いた少女たちが押し寄せて
造花の内職工場と化しています。
また、この長屋には三味線教室がたくさんあるらしく、
三味線の音と、お師匠さんたちの「あんたはカンが悪いねえ」の
叱責がひっきりなしに聞こえます。多分にコント的です。
そして、そのコントに乗っかって、
障子の後ろに隠れたクリーニング屋がやってくる。
障子に隠れて影しか見えないこの男こそ、1幕序盤で
犬殺し→猫殺しに転職した男です。
猫殺しがハントする猫の革→三味線という連想により成立している
全体の設定ですが、彼は我が身に染み付いた獣の匂いを気にして
クリーニング屋になったというわけです。
・・・という幕間の下地が敷かれたところまで、
一昨日はやりました。その上にどんなやり取りが展開するのか。
それはまた今度の日曜日に進めます。
学生時代、浅草軽演劇に通った唐さんのセンスが光る幕間です。
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