2/17(月)『ジャガーの眼』本読みWS 第3回 その①

2025年2月17日 Posted in 中野WS『ジャガーの眼』
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↑胡桃は脳に似ています。そしてカラカラと鳴り響き、
カスタネットの役割も果たしています

昨晩は『ジャガーの眼』本読みの第3回でした。
先週来、探偵「扉」の「田口」に対する思いに気づいた時点から、
本読みが俄然、おもしろくなってきました。

もともと書かれていた冒頭の「くるみ」の歌唱シーン、
「扉」という人物の真価が発動することで、今まで何度も観てきた
『ジャガーの眼』に、新しく、しかもより本来的な輝きを帯びる
可能性が見えてきたのです。そういうことを意識しながら、
一昨日も本読みに邁進しました。

第3回の主眼は、「くるみ」の登場です。

「扉」「一の戸」「二の戸」は噂話をします。
路地の奥にある民家に忍び込んでは、食事をつくり、湯たんぽを
セットする謎の人物がいる。しかもそいつは、ほこりに「くるみ」と
書いて自らの存在をアピールしているのです。3人は嫉妬に狂う
「サラマンダ」を刺激しないよう警戒しつつ、「くるみ」を
怪しみます。

一方、「田口」は路地の住人たちの怒りに触れてサンダル探偵社屋を
メチャメチャにされます。その前段では、飼い犬「チロ」を交通事故で
無くした少年「ヤスヒロ」との問答があり、「くるみ」が「ヤスヒロ」
に亡き者の復活を説いていたことが明らかになります。
結果的には、「くるみ」は「しんじ」を亡くしていたわけですから、
「くるみ」と「ヤスヒロ」はシンパシーを感じているのです。

それら前段があって、「くるみ」はやってきます。

登場の直前には、「会社員」「マダム」「婆ア」がサンダル探偵社に
「お金入りの封筒」「ハンドバッグ」「入れ歯」を投げ込むシーンが
あります。これらはすべて、「くるみ」が探偵として働いた謝礼です。
つまり、「田口」がリンゴで行く先を占いながら依頼者「くるみ」が
持ち込んだ案件に向き合っている間、秘書「くるみ」は様々な仕事を
片付けていたこともわかります。

・・・と、これだけの前フリがあって「くるみ」は登場します。
登場すると、「田口」を間に挟んで、「くるみ」と「扉」の対決が
始まります。それは、また明日。

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