3/11(火)『ジャガーの眼』本読みWS 第6回 その②

2025年3月11日 Posted in 中野WS『ジャガーの眼』
昨日の続きです。

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↑セルマー、憧れのメーカーです。小学生のブラスバンドを出してくる。
唐さんによる、生活感のとらえ方の妙だと思います


「幸せのリンゴ」=「くるみ」を選ぼうとした「しんいち」のもとに
「夏子」が甘酒を買って帰ってきます。
すると、「くるみ」の前に戸が立ち塞がり、二人の前から「くるみ」を
隠してしまう(「扉」の仕業か?)。伴い、強気だった「くるみ」も、
意気阻喪して「夏子」の前に踏み出ることをやめてしまいます。

他方、「夏子」は、「しんいち」を誘い出します。
「節句(ひな祭り)のお祝いをしている女の子が可愛かった」
「小学生たちがブラスバンドもしていた」と言って、「しんいち」に
それらを見に行こうと連れ出すのです。

「夏子」の提案は、明らかに自分が将来「しんいち」と築くことに
なる家庭を夢み、訴えています。「くるみ」の存在に気づいている
「夏子」は、「しんいち」を正道に戻そうとするのです。
その迫力に、「くるみ」もまた遠慮を余儀なくされてしまう。
人間関係が交錯する、短いけれどインパクトのあるシーンです。

「しんいち」「夏子」を追って「くるみ」が去ると、
誰もいなくなった舞台に、久々の「田口」「少年(ヤスヒロ)」が
現れます。彼らは「くるみ」を探し、床に落ちたクルミを頼りに
「ヤスヒロ」は「くるみ」を追います。

すると、「田口」の手をつかむ者がいる。
病室にあるベッドのうち、まだ稼働していなかった一台には、
人形「サラマンダ」が横たわっていました。


これから「サラマンダ」と「田口」による恋愛劇が展開します。
次回は、恒例の日曜日でなく、3/17(月)です。

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