4/7(月)『ジャガーの眼』本読みWS 第10回(最終回)その①

2025年4月 7日 Posted in 中野WS『ジャガーの眼』
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↑たんぱく質を傷つける苛性ソーダ。ゆえに「ジャガーの眼」と
呼ばれる斑紋が角膜についたわけですが、「夏子」が扱った液体が
この水溶液なのか、謎です

昨日、2ヶ月半続けてきた『ジャガーの眼』オンライン本読みが最終回を
迎えました。角膜「ジャガーの眼」のもともとの持ち主であると
「田口」が名乗りを上げるところから再開し、最後までを読んだわけです。

それでは、最後のレポートを。

「田口」が登場し、角膜「ジャガーの眼」のもともとの持ち主を名乗る
「眼帯をつけた男」が「扉」であると喝破します。同時に、自分こそが
くだんの角膜の真の持ち主であると告げます。

同時に、「くるみ」が「しんいち」に好意を伝えます。
すでにロケットの中に「しんじ」の写真はなく、「しんいち」の写真を
新たな中身にしようとしていたことを伝えると、「しんいち」の
疑いが氷解していきます。「少年ヤスヒロ」の応援も加わり、
「田口」「ヤスヒロ」「くるみ」「しんいち」の4人は大同団結します。

「田口」は、自らの角膜の移植先として「しんじ」と「くるみ」の
生活を覗き見たことがあり、上司と秘書は初対面ではなかった、
実は、「田口」はわざと「くるみ」がサンダル探偵社を訪ねるよう
仕向けていたことすら明らかになります。
(かなり強引ではありますが)

そこへ、「夏子」がやってきます。
「しんいち」に捨てられ、自傷に及ぶ「夏子」に「しんいち」は
絆されます。またも目の前でかきくどいてくる相手にグラついて
しまう「しんいち」は実に優柔不断で意志薄弱なのですが、
だからこそ悩める青年主人公たるキャラクターなのです。

「夏子」の哀れさに「くるみ」も身を引きかけますが、
一点、「夏子」が「幸せのリンゴ」を液体で焼き、その攻撃が
「くるみ」本人にも及ぼうとすると、「くるみ」をかばった
「しんいち」の目に液体が飛び込みます。
(液体はおそらく苛性ソーダでしょうが、これでは物質を「焼く」
には至りません。硫酸かも知れません)

「Dr.弁」は呆然と治療を買って出ますが、
「しんいち」と「くるみ」とは謎めいた病院を目指すと言って
去っていきます。「夏子」も「扉」も「Dr.弁」も「サラマンダ」も
置き去りになってしまいます。

ここで暗転。あとは、エピローグへと続きます。

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