9/9(火)『お化け煙突物語』本読みWS 第6回 その②

2025年9月 9日 Posted in 中野WS『お化け煙突物語』
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↑行李を探す「カイ」。ツレちゃんの遺品

続きです。
一昨日は、昨日に書いた「カイ」と「探偵・金田」の場面より
もっと先まで進みました。

「蝉丸」をリーダーとする「盲人たち」と「大塚の息子」が揉めながら
コウモリ・ホテルの一室に戻ってきた後のシーンです。
「大塚の息子」は、トロッコ・ベッドのゆくレールの上に石を置き、
脱線させました。(電車にとっては大事故につながる、しかし、
かつてはよくあった子どものいたずらです)

「大塚の息子」はそうして、「蜂丸」の背負った「母」を取り返そうと
したのです。が、「母」はどうやら、「蜂丸」はじめ「盲人たち」と
ねんごろになっているらしいのです。「母」のなかの「おんな」が
目覚め、また、かつてメチル・アルコールだけでなく春も売っていた
という証言もとびだし、女性としての現役復帰にまんざらでもない
「母」に対し、「大塚の息子」は悲嘆に暮れます。

この場面はまったくシリアスでなく、軽妙に進行し、ギャグ要素と
いえます。実際には大衆演劇の名優・大門伍朗さんが演じたこの役は
明らかに、状況劇場のコメディリリーフとして活躍した十貫寺梅軒さん
を想定した役といえます。梅軒さん退団後につき、大門さんが演じた、
そういう事情がありそうです。

このドタバタ場面。「カイ」と「金田」は、「盲人たち」に視力が
ないことを良いことにそのドタバタに紛れていましたが、勘の鋭い
「蟬丸」はここに闖入者がいることに感づきます。

おまけに、一幕以来、「大塚の息子」の上着のポケットにあった
お金入りの封筒(「大塚」の好きな「本間玲子」へのプレゼント用)
が紛失していることが発覚。きな臭い匂いが漂い、敵地にいる
「カイ」と「金田」にピンチが訪れる。

というところまで一昨日は読みました。
来週・再来週は『唐版 風の又三郎』対面WSなのでオンラインは
お休みし、次回の『お化け煙突物語』本読みは9/29(月)の開催
です。


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