10/27(月)『木馬の鼻』本読みWS 第2回 その①

2025年10月27日 Posted in 中野WS『木馬の鼻』
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↑箪笥のなかの寝室に引きこもって休もうとする「谷也」
(唐ゼミ☆2014年公演より、撮影:伏見行介)

先ほどまで、オンラインWSを行いました。
昨日がリニア新駅でのイベント予備日にあたっていたので、
前回の火曜開催に引き続き、今回は月曜開催ということになりました。
それでもお集まりいただき、ほんとうにありがたいです。

『木馬の鼻』2回目の本読みです。
先週に読んだところにも少し戻って、「谷也」の登場から読み直し
ました。「谷也」はデパートの屋上遊園地の清掃員。それが、
あるしくじりをします。園の花形であるメリーゴーランドの
木馬の鼻に鳩のフンがこびりついたのを最後のとっておきに
したところ、これをすっかり忘れて終業時間になってしまったのです。

それに気づいた「谷也」はバケツと雑巾片手に戻ろうとしますが
上司に規定時間外の仕事を禁じられ、掃除道具すら、家に帰って
きれいにしろと言われる始末で、それで、バケツと濡れ雑巾を抱えて
自宅の箪笥屋に帰ってきたということでした。

それまでイチャついていた姉「竹子」とお隣のラーメン屋「市」が
手をとめて帰宅した「谷也」を気にするも、「谷也」は仕事着のまま
箪笥の中に入っていきます。劇冒頭から「竹子」が寝室に仕立てて
いた箪笥は、「谷也」の部屋だったのです。

着替えもせず、風呂にも入らず狭い空間に自らを押し込めようと
する「谷也」を「市」はたしなめます。すると、自分がどうして
ナーバスになっているかという上記の失敗が、「谷也」の口から
語られるのです。

と、そこへ、来客です。
「谷也」の職場であるデパートから、遊園地を管理する庶務部の
「林原課長」と、遊園地を任されている園長「天雨(あまさめ)」が
やってきます。

最初は「竹子」に対して世間的な挨拶を交わし、言葉も丁寧だった
二人ですが、やがて、「谷也」の仕事がいかにダメかを咎め、
さらに、明日の幼稚園・保育園生への開放日に木馬の鼻に鳩のフンが
こびりついている弊害を熱弁します。その上、
実際の木馬を箪笥屋に引っ張り込み、ここできちんと掃除をしろ
と迫るのです。

仕事を言いつけて食事に出かけた「林原」と「天雨」。
残された「谷也」を励ましつつ、「竹子」と「市」は手伝います。
すると、家族と友人の情愛により、「谷也」は少し元気を取り戻す。

・・・上記が読んだ箇所のストーリーです。
続きの解説はまた明日。

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