11/17(月)『木馬の鼻』本読みWS 第5回(最終回)その①

2025年11月17日 Posted in 中野WS『木馬の鼻』
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↑大箪笥=谷屋の部屋を破壊する人々(撮影:伏見行介)

昨日、『木馬の鼻』オンライン本読みが完結しました。
2011年にこの台本を受け取ってから、2012年と2014年に上演しました。
以来、11年経ち、唐さんからの手紙を改めて受け取り直すような
体験でした。まずは、あらすじの整理から。

二幕中盤で満を辞して「谷也」が登場すると、
「竹子」「谷也」の箪笥屋の姉弟は「呂々井」を責め立てます。
木馬「マチュピチュ」の腹を喫茶〈ピサロ〉の腹にあて、店ごと
揺さぶる手口はかなり暴力的です。

が、「群馬」が帰ってくると、「呂々井」方が勢いと取り戻します。
さらにそこへ、「林原」「天雨」が加わる。屋上遊園地を経営してきた
二人は困り果てています。彼らの事業自得ですが、二人が木馬を
持ち出したために、翌日に控えていた幼稚園・保育園児たちへの
遊園地解放デーは失敗に終わってしまったというのです。

この辺り、一幕終了時点から二幕まで24時間以上経過している
計算になり、たかが町内を移動して箪笥屋から喫茶〈ピサロ〉に
文句をつけにいくのにそれ程の時間が経過しているのが、
変と言えば変です。

ともかく、「林原」「天雨」は引責され、駆けつけた妻たち、
「仙子」「妙子」も合流して失職したことを嘆く四人の混乱が
スタートします。そこへやってきた「市」は彼らを翻弄するために
職安を開設したと宣言し、その手は当初うまくいきます。

が、「群馬」が「市」の企みを暴き、やがて「林原」夫妻と
「天雨」夫妻を強烈に先導し始めます。先行き不安ならば、
木馬を担いで上役に謝罪に行けば良い、しかも、木馬の鼻に
もう一度、鳩の糞を塗りたくることで、ずっと遊園地にあった
のだと騙れば良いと言いだします。

かなり強引な嘘をはらんだこの手ですが、浮き足だった夫婦二組
はその意見に賛同し、暴走を始めます。木馬を担いで歌い躍る
カオスが出来します。

しかも、測量士「測筋」「下水」まで帰還し、彼らは「呂々井」
への点数稼ぎに箪笥屋で発見した大箪笥=「谷也の部屋」を
持ち込み、これがすべての妄想のはじまりだと糾弾します。
そして、「谷也」「竹子」の前で箪笥は破壊されてしまう。

・・・続きは、明日。

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