11/5(水)『木馬の鼻』本読みWS 第3回 その③
2025年11月 5日 Posted in 中野WS『木馬の鼻』
↑左から、呂々井、加々子、群馬という並び
(唐ゼミ☆2024年9月 トラック演劇公演より、撮影:伏見行介)
◯「群馬(ぐんま)」
喫茶店〈ピサロ〉に就職したばかりの女性ダンサーの名前です。
群馬出身の女性には気をつけるべし、というのが唐さんの考えです。
唐さん自身も、誰かから言われたのかも知れません。
群馬の女性は気性が荒い、ということでしょう。
私は他の人からこんな説を聞いたことがなく、何か丙午(ひのえうま)
とごっちゃになっているような気がしています。
◯「呂々井(ろろい)」
絶大な権力を誇る町内会長にして、喫茶店〈ピサロ〉を経営する
マスターが呂々井です。後に、スマートフォンを数珠繋ぎにした
ネックレスを首に巻いて出ます。これは、明らかに室井尚先生の
ことを言っているものと思われます。室井先生の専門の一つは
メディア論でしたから、唐さんにとっては、スマートフォンを
たくさん持っていることになるわけです。
もっとも、エンディングの「呂々井」の様子を見て、室井先生は
激しくこれを嫌がっていました。が、これも一つの「あてがき」です。
仕方ありません。この話は、劇が最後までいったらまたしましょう。
◯「加々子(かかこ)」
呂々井の秘書めいた女店員です。
群馬と対照的に、やたらと気に入られている。
逆を言えば、呂々井に虐げられ、やがて呂々井を凌ぐように
成長していく群馬を引き立たせるために設定されたキャラクターとも
考えられます。名前の由来は、南米アンデス山脈にある「チチカカ湖」。
南米といえば箪笥屋側であり、スペイン側の呂々井勢力とは対立する
関係ですが、当初〈ピサロ〉にいます。
しかし、やがて呂々井を離れ、谷也の側に走ります。
名は体を表し、南米側につくという趣向です。
以上、名前の由来でした。今日は以上!
トラックバック (0)
- トラックバックURL:

コメントする
(コメントを表示する際、コメントの承認が必要になることがあります。承認されるまではコメントは表示されません。その時はしばらくお待ちください。)