10/24(火)『青頭巾』本読みWS 第4回 その①

2023年10月24日 Posted in 中野WS『青頭巾』
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↑この1幕の、延々と続く二人のシーンを凌げば、あとは一気に楽しく
なります。物語の大筋を伝える我慢のしどころ、腕の見せどころです

今日は『青頭巾』本読みの第4回。
本来は一昨日の日曜日にやるはずだったのを今日に振り替えました。
平日にも関わらず参加してくださった皆さんに感謝です。

まずは一幕半ばの、延々とつづく青年と女テキヤの会話からスタート。
ダイジェストすると流れはこんな感じです。

(1)女テキヤこそ、青年の探す青頭巾だった。
行方をくらました青年の兄、元エリート商社員がサクラをしている
という青頭巾の女テキヤを発見

(2)青年と青頭巾には面識がある
青年が小学生の頃。学校の一口に拡大器を売りにきていた
青頭巾のテキヤの連れていた少女こそ、現在の女テキヤの幼い頃。
少女には弟もいて、姉と弟でテキヤのおじさんに連れられていた

(3)亡くなった弟
テキヤのおじさんが亡くなり、
女が跡を継いだのちに弟は交通事故で亡くなった。
※青年の兄はアフリカで弟を庇った女を轢いてしまい、女テキヤは
交通事故で弟を亡くしている、という対比

(4)ザクロの秘密
青頭巾の女テキヤは弟の遺体をザクロの木の下に埋め、
その養分をザクロに吸わせた。なった実には弟が宿っている。
その実を青年に食べさせ、弟を彼に投影する青頭巾。
青年はこれを拒絶しつつも、徐々に丸め込まれて・・・

(5)青頭巾と兄の交わり
青頭巾によれば、実際には兄はサクラをしていたわけではなかった。
むしろ、拡大器を買いに通い詰める兄を青頭巾は不気味がり、
避けるようになっていたという。自分を誰かに投影していたようだった
と青頭巾は言う。アフリカで殺してしまった女を投影していたのだろう。
お兄さんは自殺しそうな気配だった、と青頭巾は青年に告げる。

・・・長くなったので、今日はここまで。
第4回はこの後に続く、大勢が出てくるかなりコミカルなシーンまで
読みましたので、明日に少し補足します。

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