10/5(木)業界用語のお勉強

2023年10月 5日 Posted in 中野WS『青頭巾』

目下WSで取り組んでいる『青頭巾』はテキ屋同士の抗争を描く物語です。

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↑これは野外版の上演。みなとみらいの臨港パークで上演したものです

(写真:伏見行介)


まあ、抗争というと大袈裟な感じもしますが、

みんなが子どもみたいにお宝を奪い合い、あまり陰惨な感じはしません。

軽演劇的にライトに観られて、それが良いところです。


で、中にはこんな言葉たちが出てきます。

テキ屋の人たちが使う業界用語。

実にリズムよく語られて、サッと通り過ぎてしまいがちなのですが、

意味を知っているとより愉しめます。もちろん、演じ手は把握が必須。


【香具師の用語】

ヤサゴミ・・一軒一軒を訪問販売

流し・・街中で行商

ハコバイ・・汽車や電車など乗り物で売る

ヤサバイ・・整理品の投げ売り

ガセミツ・・ニセの春画売り

ワリゴト・・ニセモノを騙って売る

チバ師・・ニセモノの中に本物を少しだけ混ぜて売る


台本の中にも説明が出てきますが、なかなかそれを聞き取って

理解するのは難しいところがあります。

唐さんが執筆時に嬉々としてこれらの言葉を調べ、

名調子のせりふに仕立てていった様子が想像できます。


そういえば、スリの世界を描いた『蛇姫様 わが心の奈蛇』にも

スリの業界用語が出てきて、例えば、電車やバス内、

交通機関内での置き引きを「ハコ師」ということを覚えました。

「ハコバイ」と同じ理屈ですね。


こうしたことも説明しながらWSは進みます。


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