11/13(月)『青頭巾』本読みWS 第7回 その①

2023年11月13日 Posted in 中野WS『青頭巾』
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↑2幕で再会した杉作とオイチョカブ。
杉作は裏切られた怒りをぶちまける(撮影:伏見行介)


昨晩は『青頭巾』7回目の本読みWSでした。

主に取り組んだ2幕中盤は杉作とオイチョカブの会話に終始します。
主人公同士の場面なので、物語の骨格がグイグイと進行する。

そこで、これまでのおさらいも含めて昨日やった箇所を振り返ります。

この物語は初め、青年・杉作による蒸発した兄捜しから始まりました。
これが決着するのが1幕終わり。お兄さんが自ら命を絶ってしまい、
悲しい結末をむかえます。

そのさなか、新たに立ち上がってくる主題として、
ザクロ石の奪い合い、というトピックが起こります。

杉作の兄がアフリカから日本の送ったトランクは二重底になっており、
そこには巨大なザクロ石の原石が隠されている。
このトランクを手にいれ、兄の同僚であったカバヤマの持つ
カギにより封印を解くとお宝が手に入る。
エリート商社員たちとテキヤたちが争奪戦を繰り広げる。
これが2番目のテーマ。

そして3番目に、青頭巾の女テキヤ・オイチョカブが抱える、
亡き弟の埋葬問題が起こります。

盲人のおじさん(先代の青頭巾テキヤ)が亡くなり、
自身が女青頭巾となってテキヤになった頃、
商品の拡大器の仕入れの途中で、弟は交通事故により亡くなります。
オイチョカブはその遺体を花屋敷前のザクロの木の下に埋ました。

そしてザクロを大事に想ってきたのです。
ところが、1幕終わりで木が伐られてしまう。
さらに、警察から遺体処理を巡って問い合わせがきてしまった。
弟の遺体をどう処理したのか。説明がつかずに彼女は困っています。

改めて確認すると、昨晩に読んだ箇所は、
2幕における杉作とオイチョカブの再会シーンでした。

延々と二人で喋り続けたわけですが、1幕終了時点からの
物語の進行のなかで、杉作は自分がオイチョカブに騙され、
彼女がまんまとお宝入りのトランクを持って行ったことを
悟りました。再会場面は、これまでのオイチョカブの所業に対し、
杉作が怒りをぶちまけるシーンから始まります。

・・・が、長くなったので、また明日。

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