3/11(月)『腰巻お仙 義理人情いろはにほへと篇』本読みWS 第1回 その①

2024年3月11日 Posted in 中野WS『腰巻お仙 義理人情いろはにほへと篇』
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↑これですね!紅テント公演第1弾の勢いを感じます!


昨晩は若葉町ウォーフでの集中稽古を打ち上げ、
ハンディラボに戻りました。皆は積み下ろし作業。
自分は本読みワークショップに入りました。

『腰巻お仙』シリーズの第2弾、
『腰巻お仙 義理人情いろはにほへと篇』の初回です。

この演目はなんといっても、紅テント公演のスタートという意味で
唐さんにとって圧倒的にエポックな芝居です。
そこで、紅テントを閃いた経緯についても、自分が知るところを
話しました。

・野外劇を経て、雨風を凌げるようにしたかった
・紅(あか)という色は、おばあちゃんの腰巻の色
・今村昌平監督の映画『赤い殺意』がヒントになった
・李麗仙(当時:礼仙)さんが閃いた

などの説がある旨、お伝えしました。

正解は分かりません。
そもそも、人がアイディアを閃くのには様々な要因が同時多発的に
絡み合うものです。みんなで喋っているうちに具体案が練り上げられて
いった場合、誰ともなしに、主導は確かにリーダーたる唐さんで、
というのが実情だと思います。だから、著作権!というようなスッキリ
したものではないし、そこがまた面白いとも思います。

そうして生まれた紅テント公演で上演された
『腰巻お仙 義理人情いろはにほへと篇』は『忘却篇』に引き続き
母をテーマにした物語です。ただし、前作とこれが違うのは、
はっきりと母を求める青年主人公が押し出されていることです。
その名を「忠太郎」といいます。忠太郎といえば、
長谷川伸の名作『瞼の母』に出てくる「番場の忠太郎」。

昨日読んだ冒頭シーンは忠太郎が登場する前段からスタートし、
『忘却篇』から引き継いだ男性キャラクターが活躍します。

『忘却篇』で「天才」という役名だったドクターは
「ドクター袋小路」となり、闇で犬殺しもしている深夜営業の医者です。
相変わらずの「床屋」と「禿の客」。そして、新たなキャラクターとして
床屋の娘「かおるちゃん」が登場。

このかおるちゃんはなかなか曲者で、ただ可愛らしいだけでなく
あざとく強かなのがポイントです。
男にかどわかされているようでありながら、時に男を振りまわし、
利用する存在でもある少女。後に続く唐さんの「少女論」が、
ここで芽吹いています。

・・・ちょっと長くなりそうなので、
今日は「その①」として、物語についてはまた明日!

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