8/10(日) グレードアッププランとボツプラン(齋藤)
2025年8月10日 Posted in 劇団員note
先週末に「せかいいちのねこ」の公演が終了しまして、翌日から即合流。
特にねぎらいの言葉もなく、ああ、自分は劇団員なんだな、と思うこの頃。
どうも、齋藤です。
さて、今回の少女仮面ですが、再演にあたり、いろんなものをビルドアップしています。
あんな衣装やこんな小道具、あの大道具まで。
例えば最後に出てくる仮面は、初演時は、時間もない中で、不器用な齋藤が作成。
結果として、だいぶ拙いものであったと思っています。(当時は精一杯)
今回は、「せかいいちのねこ」でご一緒だった、人形劇団のひとみ座さんから色々と教えてもらい、
津内口バージョンの仮面はもちろん、椎野仮面もだいぶグレードを上げられました。
(これは劇場で確認してください)
さて、そんな再演強化プランについて、実は結構な数いろんなことを思いついています。
そしてもちろん、様々な理由で見送った、いわゆるボツプランも存在します。
今日はせっかくなので、そんなボツプランたちを少しご紹介。
齋藤は普段、こんなことを思いついて、真剣に考え、悩み、そしてボツにしています。
ボツ① お風呂の水蒸気
【概要】
少女仮面では、お風呂自体がセットで登場します。
登場の際、ベスビアス火山のイメージもあり、煙突からは煙が上がる仕掛けを搭載しています。
しかし煙突だけではなく、お風呂の板の隙間からも、沸いているお風呂の水蒸気を出したい。
そんなにえたぎるお湯のような、熱い思いを初演時から抱いていました。
【具体的なプラン】
お風呂の浴槽と、板の隙間から、お湯の蒸気が出ているように見せるため、
風呂桶の前面部分のパネルにホースを仕込み、煙が蓋の隙間から出てくるようにする。

【断念理由】
実際に考え、プランと見積もりもうっすら立てていたのですが、作業の手間と時間的にもちょっと厳しかった。
また、考えていた構造だと、お風呂の蓋を開けたときには水蒸気は立ち上がらないので、ちょっと変であること。
そして何より、この話を劇団員にした際に、すごいイマイチなリアクションしかもらえず、
それが齋藤のやる気を削いだことが大きな要因です。
ボツ② ボーイのお盆
【概要】
少女仮面の舞台である、喫茶肉体では、ボーイたちがタップダンスの練習を強制的にさせれています。
嫌々練習をする、後輩のボーイ2に対して、先輩のボーイ1はすでに矯正済み。
何も疑問を持たずにタップダンスを練習しています。
そんな二人の差を表すために、実はお盆の上の食器類のグレードに差を設けています。

〈左から、ボーイ1(先輩)/主任/ボーイ2(後輩)。 先輩の方がお盆の上にものが多い〉
【具体的なプラン】
先輩のお盆の上が、絵として、やや地味。
やはり喫茶店で映えがあるのは、クリームソーダではないだろうか。
クリームソーダのサンプルをお盆の上に是非ともおきたい。
【断念理由】
サンプルの値段が高い、作るにしてもかなり高額。
あと、現時点でお盆が結構重たく、小ネタのためにこれ以上重たくするのは大変心苦しい。
そして多分だけど、この差にお客さんはほとんど気づいていない。
だから何だ、と言いたくなるようなアイディアですが、だからこそボツなのです。
採用されたアイディアの中には、もっと骨太な、かっちょいいやつもありますので、ご安心あれ。色々結構いい感じです。
是非とも劇場に見に来てくださいませ!
最後に齋藤が夢見たアイディアを実現してみました。

(再演にあたり、一番最初に思いついたアイディアがクリームソーダだったなんで、威厳を守るために口が裂けても言えない・・・)
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