9/18(水)これを読むべし!〜『ガラスの動物園』

2024年9月18日 Posted in 中野WS『少女都市』
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一昨日、昨日に引き続き『少女都市』の話題です。
この台本を追究するにあたりぜひ読んで欲しい本をご紹介します。
その筆頭は、表題の『ガラスの動物園』です。
アメリカの劇作家テネシー・ウィリアムズの代表作のひとつ。

唐さんはこの本が好きで、ヒロインのローラをベースに『少女都市』の
雪子を書き、ローラが大切にしているガラスのユニコーンを題材に
『ユニコン物語 台東区篇』を生み出しました。

ローラは、内向的な少女です。
その象徴が、彼女が密かに眺めているガラスのユニコーン、
これがガラスの動物園であり、それは、欠損の無い美しさを
示しています。

ローラ自身は自身の脚が悪いことをコンプレックスにしています。
それが原因でアメリカ人少年少女の必須科目であるダンスを
踊れずにいます。社交界に気後れを感じているというキャラクターです。
身体に抱えた不具合、内向性、片足を引きずるところ、
それでいてガラスの美しさに憧れることろ、すべて雪子の
モデルになっています。

幸い、新潮文庫の小田島雄志先生翻訳版は値段も安く
手に入りやすいので、おすすめです。これこそ、『少女都市』に
臨む際に押さえていただきたい資料の筆頭です。

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