5/21(火)『腰巻お仙 振袖火事の巻』本読みWS 第2回

2024年5月21日 Posted in 中野WS『腰巻お仙 振袖火事の巻』
_MG_0003.jpg
↑2016年10月 唐ゼミ☆公演より1幕の終わり。これぞ青春!
真剣につくるほど、どこか可笑しなシーンでした


一昨日の本読みWSの内容をレポートします。
読んだ箇所は1幕の終わりから2幕の中ほどまで。
中学3年生の終わりにそれぞれの進路に進んだ男女が
一年を経て再会するくだりです。
円谷芳一は駆け出しの自衛官として。
仙子は夜の新宿西口に立つ娼婦として。

1幕の終わり、お別れの時が迫った二人がもじもじと天気の話を
しながら、突如、仙子が芳一に迫るところは、まさしく青春を
象徴する見せ場です。芳一少年は子どもで奥手であり、
少女・仙子は人知れず過酷を背負って追い詰められ、
心情を吐白します。このあたりのすれ違い。

二幕になって、『てなもんや三度笠』調に、
堕胎児=明智小五郎が、持ち前の探偵力を駆使して母を求め、
さらにポン引きと西口おつた、おつたに引っかかった
サラリーマンが登場する箇所は、可笑しくて哀しい
喜劇の常道をいっています。

そして、芳一と仙子は先ほど冒頭でお伝えした再会を果たす。
一筋縄ではいかない再会ですが、ふたりのこれからの道行を
追いながら、物語は進みます。次回は5/26(日)。

・・・と、こうして皆さんと台本を読んでいると、
唐さんが亡くなったことにショックを受けているもの同士、
慰められるような実感があります。ありがたいことです。
とびきり面白くてユーモラスだった唐さんの話を、
これからも続けていきましょう!

トラックバックURL:

コメントする

(コメントを表示する際、コメントの承認が必要になることがあります。承認されるまではコメントは表示されません。その時はしばらくお待ちください。)