1/17(土)『下谷万年町物語』対面WS 3日目
2026年1月17日 Posted in 中野note
3日目の目標は集大成として通しで読むことです。
そのための準備を、今回はこれまでよりもさらに念入りに行いました。
まず、先週2日間でせりふを振ってきた方々のなかに今日だけお休みされる
人がいたので、代理で誰に読んでいただくかを指名していきます。
そうすると、新しく振られた方はぶっつけで通し稽古になってしまうので、
そうはならないよう、一通り復習を行いました。ここでの調整作業がかなり
重要です。他の方が読んでいたとはいえ、内容自体は先週の段階で
皆さんの頭に入っているわけですから、その上で、細かいところを
詰めていきます。
例えば、会話のなかで、相手役から受け取るせりふの中に、
特に自分の琴線にふれるひと言があります。このせりふを受けると自分の
状態が変わる、という箇所は特に念入りに押さえて、その変化をくっきりと
浮かび上がらせるようにします。そうすると、物語の進行が分かりやすくなる。
あるいは、合いぜりふのところは、お互いのボリュームや高さを聴き合って、
それをどう発展させるかを考えます。まず聴くこと、影響を受けること、
そこから、これから自分の発するせりふの音量・音圧・高低を判断する
訓練をします。
さらに、自分が語ろうとしていることのビジョン、言葉の一つ一つが
語りかける対象をはっきりさせます。そして、自分がどう表現するかでなく、
相手にどう受け取ってもらうかを重視して、せりふを言うようにしてもらいます。
相手に正しく影響を与え、相手からの影響を正しく受けているか、
それらをチェックして整えていきます。
これらの調整に2時間半を使いましたが、結果、かなり成果が出ました。
それには、これまで対面で行ってきた『唐版 風の又三郎』と『少女仮面』より
この『下谷万年町物語』のストーリーがよりシンプルであることも、
ひと役買ったように思います。
皆さん、内容をよくわかって、お互いを捉えながらやり取りしてもらった
手応えを得ることができました。特に通し稽古前の調整は、普段の
舞台づくりと同じように練り上げました。
参加してくださった皆さんに感謝します。
2幕は4月下旬にやりたいと構想しています。
ヒロイン「キティ飄田」が活躍しはじめると、この劇は跳ねます。
皆さんにたのしみにしていただきたいし、自分も期待しています。
『下谷万年町物語』。数ある唐十郎作品のなかで、やはり自分のもっとも
好きな劇です。
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