6/3(火)『黄金バット-幻想教師出現-』本読みWS 第7回

2025年6月 3日 Posted in 中野WS『黄金バット-幻想教師出現-』
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↑理科の実験で使う15㎝のガラス棒。これが「ヤゴ」の体内に入る際の
克明な描写を、唐さんはト書きで書いています。5㎝入るらしい!


昨日のオンラインWSについてレポートします。
なかなか、ハードなシーンではありますが。

「ブドリ」と「ヒサコ」、二人による「三上先生」との思い出の奪い合いが
続いています。「ブドリ」は「三上先生」に風鈴学級で教わったという。
「ヒサコ」は「三上先生」と宮城県の成瀬二中以来の仲だという。
どちらが嘘をつき、どちらが真実を語っているのか。

「ヒサコ」は「ブドリ」が大事にしていた「三上先生」の耳を奪い、
これを切り刻む。ここで、耳を切ったゴッホのエピソードがリフレイン
される。耳を切ったゴッホは狂人であったと「ヒサコ」は断じ、
「ブドリ」が耳を切ることのなかにゴーガンに絶交されたゴッホの
哀しみを見ようとする。同じように、「自閉症児」を単なる落伍者と
見なすか、そこに内面を認めるかで、二人は対決する。

追い詰められた「ブドリ」が「ヤゴ」を助けに呼ぶと、
「ヒサコ」と「鎌いたち」らは協力し、むしろ「ヤゴ」の体内にある赤痢菌を
「ブドリ」に移すという懲罰を考えつく。そこで、「ヤゴ」の肛門にガラス棒を
突っ込み、それを「ブドリ」の口に入れるという恐ろしい刑が行われる。
黄色いウンコのついたガラス棒=黄金バット攻撃!

と、そこへ、「黄金バット」が登場する。
1幕の「男」が、滝沢先生に扮するためにまず女装し、それから
マントを羽織って「女の黄金バット」になっている。役名は「女のタキザワ」。

ちょっと分かりにくいですが、「女のタキザワ」とは、男性である「男」が
化けた姿です。彼が助けに来たことで、さんざんな目に遭った「ブドリ」と
「ヤゴ」が息吹き返します。

各幕の終わりには必ず、「黄金バット」が登場するんだ!
というパターンが見えたところで、昨日はタイムアップ。

次回6/8(日)は2幕終わり〜3幕冒頭を読みます。





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