2/5(水)『ジャガーの眼』本読みWS 第1回 その③
2025年2月 5日 Posted in 中野WS『ジャガーの眼』
↑大きくしたので画質悪いですが、こういう路地(五叉路!)の
辻で1幕が進行します
第1回その③は、初回に読んだ場面のストーリーについて、です。
まず、昨日に紹介したプロローグがあります。
女(くるみ)が路地を覗き、亡き恋人を思う歌を歌う。
1幕が始まると、路地の辻の部分に田口が住人たちに
押されてやってきます。傍には、巨大なサンダル型の探偵事務所。
(「事務所」といっても、人ひとりがやっと入れるもの)
住人たちは、田口に自らの生活を覗かれたと言って怒り、
田口は不思議なリンゴを追って路地に迷い込んだと弁明します。
「♪この路地に来て 思い出す〜」という田口の劇中歌もまた、
その弁明の一部という構成です。
住人たちと田口の問答はスピーディでとても面白いのですが、
肝心なのは、住人たちにとって田口の語るリンゴそのものの
存在が疑わしいということです。田口は必死に自分を誘ったリンゴ
について説明しますが、説明を重ねるほどに信じがたい。
すべては田口の言い訳に聞こえ、ますます猛る
住人たちとの仲裁に、別の探偵「扉」が入ってくる、
という場面の寸前で初回WSを終えました。
同時に、すでに「寺山修司」という詩人の存在が満々としています。
・「覗き」をして警察沙汰になったこと
・リンゴ(青森出身)
・劇中歌詞「死ぬのは、皆他人」(寺山さんの好きなデュシャンの言葉)
・サンダル(ジーパン生地のサンダルを寺山さんは愛用した)
・「詩人」というフレーズが頻発
他にも、唐さんの詩作が「批評に値しない」といって突っ返された
せりふにも、寺山さんと唐さんの交流が偲ばれます。
という風にして、『ジャガーの眼』音読みはスタートしました。
全10回、4月中旬までかけてやります。
次回は2/9(日)19:30から!
詳細はこちら
↓
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