3/29(日)春がく〜れば思い出す〜/津内口

2026年3月30日 Posted in 劇団員note

3月も終わりに近づいてきました。

この時期になると思い出すのが、2年前の『鐵假面』公演です。


今年は比較的暖かくなるのが早く、もう桜も見頃を過ぎ始めたところですが、

2年前の今頃、私たちは寒さに打ち震えていました。


仕込み中は暖かかったのです。

テント建ては力仕事ですから、よく動き、軽く汗ばんで、アイスコーヒーを飲んだ記憶すらあります。

太陽がしずめばもちろん冷えますので、太陽の偉大さを身をもって体験しつつ、

もしかすると公演中に桜が開花するかなあ...なんて、少しばかり期待しておりました。


現場入りすると、天気予報のチェックが日課になります。

週間予報はもちろん、雨雲レーダーまでもを駆使し、

雨予報があれば濡れたら困るものを屋根あるところにしまい込み、しまえないものにはビニールをかけ、

風が強いらしいとなれば、飛んでいってしまいそうなものを内部へしまいながら、

はためきそうなテント幕をロープでおさえる。


そんな私たちですので、初日の雨予報ももちろん想定済み。

昼過ぎにぱらついてきた雨を眺めながら、テントの中でお弁当を食べ、来るべき本番に備えておりました。

一旦雨はやみ、太陽もでてきて、良い雲行き!と衣装に着替え、お客さんが集まり始めた頃、

突如として空が暗くなり、大雨が降り始めました。加えて雷。強風。


冒頭のシーンでもし雨が降ったら、傘を差してでてやろうなどと事前に考えていたプランもありましたが、

そんなことをしたところでどうしようもない勢いの雨でした。

強風にあおられた受付ではまるで競輪場のようにチケットと1000円札が舞い、

乞食のファッションショーで松本くんが着ていた袖無しカッパがいつになく魅力的に見えました。


こうなるともう、笑うしかありません。だってやるしかないのだもの。


トップバッターで舞台にでたら、お客さんも笑っていました。(有難かった)

雨で濡れた舞台の2階で滑って落下を覚悟したり、(落ちなかったけど)

劇中で投げる泥団子が雨でただの泥に戻りやしないかと恐れたり、(全然大丈夫だった)

吐く息は白く、真夏の思い出を語るシーンですら奥歯が震えました。

いろいろなことがありました。よく覚えていません。


そんなことをこの時期になると思い出すのでした。


これはこれで良い思い出だけれど。

今年の10月の公演は、良い気候であることを切に願っています。



F5ADEC89-6D7A-4BCB-8737-01786E4090DF.JPEG

(荒天になる前のエントランス。このあとひどい目に遭うことを知らない




津内口





トラックバックURL:

コメントする

(コメントを表示する際、コメントの承認が必要になることがあります。承認されるまではコメントは表示されません。その時はしばらくお待ちください。)