9/14(土)明日から『少女都市』

2024年9月14日 Posted in 中野WS『少女都市』
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↑『少女都市』初演時のポスターデザインは赤瀬川原平さん


明日から『少女都市』の本読みWSがはじまります。

近年では改訂作である『少女都市からの呼び声』の評判が高く、
これには、ずっと上演を続けてきた新宿梁山泊の金守珍さんの
功績が大きく影響しています。

その後は、私たち唐ゼミ☆も上演しましたし、唐組の久保井さんも
横浜国大の大学生たちと『少女都市からの呼び声』に取り組み、
やがて2023年に下北沢で行われた唐組新人公演にも結びついています。
ハヤカワ文庫から、『少女仮面』『唐版 風の又三郎』とともに
収録されて、現在では確実に唐十郎の代表作の一角を成しています。

が、オリジナル作品である『少女都市』そのものは、
絶えて顧みられることがありません。そもそも、ある理由から
初演時も上演回数が少なく、記録があまり残されていないのも
原因かもしれません。でも、だからこそ、今回を通じて参加の
皆さんとともにその真価を見極めてみたいと考えました。

前5回かけてこれを読み、その先は『少女都市からの呼び声』も
通読します。『少女都市』は本当に忘れられて良い作品なのか。
両作品はどこがどう違うのか。例えば、「その日は海が荒れていた」
というなかなかの名曲が『少女都市』にはありますが、
改訂の時にこれを失ってしまったのは損失ではないのか。

そういったことを検証していきます。
『少女都市からの呼び声』ファンの方はぜひご参加ください。
それから、『少女仮面』が好きという方も、対抗して作られた
オリジナル『少女都市』の魅力を味わってください。
では、明日!



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