11/22(月)ワークショップレポート(佐々木)
みなさんこんにちは。佐々木です。
本日はワークショップレポートです。
伝説のスター・春日野八千代が
水道水をひたすら飲み続ける男によって
女であるとバレてしまいます。
『唐版 風の又三郎』のヒロイン・エリカほど
皆に隠していたわけではありませんが、
それでもショックを受ける春日野八千代。
ついに春日野は女になります。
一人称が"俺"から"あたし"へ。
憧れの恋人・甘粕大尉の幻想を追う春日野。
そして、春日野八千代の過去が暴かれます。
満州で肺炎にかかり、満州において行かれてしまった事があるそう。
本気で悩み苦しむ春日野に励ましの声をかけていた少女・貝でしたが、
彼女にとってこの励ましは演技指導されている程度のものでした。
喉が渇いたと水道に手をやると、水が赤くなっています!
主任が水のみ男を殺していました。
そこへ甘粕大尉が彼女のファンを連れてやってきます。
(甘粕正彦さん)
はやしたてようとするファン達ですが、もう何も欲しくない春日野。
しかし、甘粕大尉もファンも皆主任が春日野のために演出した事。
伝説のスター・春日野八千代は春日野八千代本人ではありませんでした。
そして甘粕大尉と良い仲になっていたかどうかもわかりません。
無名の宝塚の女優と、主任が夫婦で営む小さな喫茶店にすぎなかったのです。
(妻のために必死な姿は痛々しくもあり、凄くもあるなと感じました)
来週からは『吸血姫』です!
よろしくお願いします!
11/15(月)ワークショップレポート(佐々木)
こんにちは。佐々木です。
今週もワークショップレポートです。
ついに今回から第三場!
春日野八千代に見染められた少女・貝。
貝は春日野から直々に稽古をしてもらいます。
しかし、春日野のいる「喫茶肉体」は、防空壕の跡にそのまま喫茶店を作ってしまった様な場所。
地下鉄工事で天井から土が落ちてきます。
(奈良県に防空壕の跡地のカフェが本当にある!)
どうにか工事をやめさせろという春日野。
そして主任が取った手段は"火をつける事"でした。
しかし、1人に火をつける事を見られてしまいます。その人はずっと水を飲み続けていた水飲み男。
彼は、みんなは戦争から24年経って水道の水のありがたみを忘れていて、あの時の精神状態を忘れずに生きている。と言います。
なので、周りに言いふらすどころか、あの時と同じ火にまみれた風景を作ってくれたと喜びます。
そして今は何も働いていないという男。
主任にどうやって食っているのかと聞かれ、彼は強がり、主食は水と答えます。
唐さんが若松孝二さんとの対談で
劇団員はどう食べているのかと聞かれた時に
本当はアルバイトをしていますが、
唐さん流の強がりで
「みんな食べてねえよ」
と言ったとか。
(なんという強がり!)
今週はここまでです。
来週は主任の気持ちが明らかに。
来週もよろしくお願いします!
11/8(月)ワークショップレポート(佐々木)
11/2(火)ワークショップレポート(佐々木)
こんにちは。佐々木です。
大変お待たせ致しました。
今週からワークショップレポートは私が担当致します!
今月の作品は『少女仮面』
本日は二回目でした。
先週ラストに触れた劇中歌『あの人に会ったら』からスタート。
あの人にあったら、そっと言ってほしいの
乙女の花が枯れたって
月経帯に千代紙はったって
女が一人うたったって
でも、あの人はもう来ない、きっと来やしないのよ
だって、あたしゃ皆既日蝕
この曲はかなり曲調が明るい。タップダンスまでしています。
楽しい曲かと思いきや歌詞の内容は初老の女が
私は貴方を想って一人でいるよ。
と歌っている切ない歌です。
唐さんは若い頃の方が意識が老いていたとご本人もおっしゃっていたそう。
さて、舞台である喫茶〈肉体〉
喫茶店に就職したはずなのにタップダンスを踊らされる
というパワーハラスメントがあります。
よく考えたら絶対におかしい!
その喫茶店へ寄る
ここが大スターのいるお店
ここで気に入られて芸能界デビューするんだ!
と、緊張しているヒロイン貝と老婆。
東京の箱入り娘と古い記憶の老婆の2人が必死に宝塚を求めて、やっと見つけた肉体。
そして、この戯曲には演劇用語がいくつか飛び交います。
それは、鈴木忠志さんに向けて書いた作品であるからからです!
唐さんの洒落でもあり、茶化しているようでもある。
貝と老婆は春日野に会うことはできるのでしょうか?
来週もよろしくお願い致します!
(のどかなベンチで読みました。楽しい本だなぁ!)