5/18(金)ゼミログは消えるもの(米澤)
2025年5月18日
今日からゼミログを僕(米澤)が書いていきます。
少しでも5/22から始まる公演について知ってもらえればと思ったからです。
そう思って書き進めたのですが...文章が消えました。
文章を書くのが苦手で、自分を奮い立たせて書いていたら、
書いた文章が一度消えた。
もう書き終わると思っていたとき
急にサイトからもう一度パスワードを求められ
それに正しいパスワードを入力しても
「このサイトは安全ではない」と主張されて
強制的にログアウトです。
少し時間を置いたらログインできて
戻ってみたらさきほど書いた文章が消えてます。
初めの2行だけはかろうじて残ってました。
でもその2行はすんなり書けて、
まだ何も本題に入っていない2行で、ちっとも嬉しくないです。
運が良ければ自動で保存されていましたが
今回はダメでした。
今回書きたかったことは改めて明日書き直します。
書いていたのはチラシなどに載せきれていなかった、
公演についてのお伝えすべき情報です。
なんですが今日はもう遅くなってしまったので
明日に備えて寝かしてください。
せっかく文章を書こうと思い立ったのに
幸先の悪いスタートです。気分が上がらない。
これから劇場入り、初日、千秋楽まで
今回みたいなアクシデントがあるんだろう。
まずは初日の5月22日を目指して頑張ります!
『平成を跳んだ男』
よろしくお願いします。
5/17(金)『黄金バット-幻想教師出現-』本読みWS 第4回 その③
2025年5月16日 Posted in 中野WS『黄金バット-幻想教師出現-』
↑酷似する『唐版 風の又三郎』2幕冒頭。2021年の唐ゼミ⭐︎公演より
その様子も引き続きレポートします。
2幕の舞台は、不忍中学校の旧校舎、使われなくなったトイレにつくられた
教室です。ここで、「鎌いたち」を先生に、「オドロ」「ペンペケ」「蛇つかい1・2」
らが模擬授業を行なっています。題材は画家のゴッホ。
ゴッホが狂気の世界に入り、耳を切るに至った光景をつづった文章を
「鎌いたち」が読み上げます。これが延々、約5ページ続きます。
最初、読んでいると、何が何だかわからないのですが、
よく読むと、これが1幕最後に登場した「耳」を取り沙汰しているものだと
わかります。「ブドリ」が大事に持っていたあの「三上丈先生」の「耳」。
あれに衝撃を受けた「鎌いたち」らは、なんとか、あの謎、「耳」を持つに
至った衝動を読み解きたくてゴッホを学び直している、そういう展開で
あることが徐々にわかってきます。
この場面は、舞台は教室だし、教室で再現されるゴッホの世界=劇中劇
という要素からいっても、『唐版 風の又三郎』2幕を思い起こさせます。
あの、帝國探偵社内の学校で演じられた『ヴェニスの商人』に似ている
のです。リード役である「鎌いたち」も、『唐版 風の又三郎』の「教授」も
ともに唐さんが演じた点でも同じです。
といったところから2幕はスタート。
次回5/18(日)は深くこの幕に入っていきます。
5/15(木)『黄金バット-幻想教師出現-』本読みWS 第4回 その②
2025年5月14日 Posted in 中野WS『黄金バット-幻想教師出現-』
今日はその補足です。
1幕終盤でユニークだったのは、
行商人トリオである「鎌いたち」「オドロ」「ペンペケ」、
大道芸人である「蛇つかい1」「蛇つかい2」が、
「小夜」の夫である「合羽屋」に頭が上がらないことです。
彼らは「ヤゴ」と「ブドリ」をリンチせよと言われたら、
実に従順に「合羽屋」に従います。
なぜなのか?
よく読むと、「合羽屋」は、商品の「雨合羽」をつくる過程で生ずる
ゴムの切れ端を、5人が商う「消しゴム」の素材として提供しているらしいのです。
私はこれを可笑しいと思い、消しゴムはゴムとは違った石油素材で
作られることを前提に唐さんの面白さをワークショップ参加の皆さんに
語りました。が、ごめんなさい。実際の消しゴムづくりには、生ゴムを
使ったやり方があるそうなのです。
調べたところ、
ゴム製消しゴムの作り方:
1. 材料を混ぜる:生ゴム、サブスティチュート(ゴムの強度を
調整する材料)、研磨材などを調合
2. 加熱処理:調合した材料を加熱し、ゴムの性質を安定させる
3. 成形:型に入れて押し出しや圧縮成形で、所望の形に成形
4. 切断:必要に応じて、切断して消しゴムのサイズに調整
5. 包装:包装して出荷
という行程もあるそうですから、唐さんはまったくリアリズムだったのです。
ごめんなさい、唐さん!
というわけで、「鎌いたち」たちは原材料の仕入れ元である「合羽屋」の
言うなりに「ヤゴ」と「ブドリ」をリンチしたということでした。
明日は、2幕冒頭についてもレポートします。
5/14(水)米澤剛志一人芝居。初日まであと1週間。(米澤)
若葉町ウォーフの代表である佐藤信さんに、
「俳優はいつでも上演できるように一人芝居を一本持っていた方がいい。
若葉町ウォーフで何かやってみたら?」と声をかけていただき、
僕が意を決して「やってみます」と答えると、
すぐに若葉町ウォーフのスタッフで、
劇作家・演出家である須賀真之さんを紹介していただき、
二人で何かやってみようと企画が動き出しました。
須賀さんと初めて会ったのが去年の5月、
定期的に打ち合わせをして、やがて戯曲が完成し、
稽古がどんどんと進んでいます。
「走馬灯」という現象がモチーフになっている今回の作品。
稽古を重ねるごとに物語への理解が深まり、
面白い上演になる兆しが見えてきました。
僕個人としても今回の舞台は大きな挑戦です。
ぜひ劇場に足をお運びいただきたいです。
残りの期間、一層稽古に身を入れていきます。
タイトルは『平成を跳んだ男』。
よろしくお願い致します。
米澤剛志
___________________
世人/dasman新作公演
『平成を跳んだ男』
出 演 米澤剛志
作・演出 須賀真之
演出助手 宮永麗未奈
《日程》
5月
22日(木) 19:30
23日(金)14:30/19:30
24日(土)14:30/19:30
25日(日)14:30
※上演時間は60分前後の予定です
《料金》
一般 3000円
大学生以下 2000円
《ご予約》
詳細はこちら
あの時代を生きた全ての人へ。
ビルの屋上に立つ男が卒倒した。
落ちる男の脳裏で、30年弱の走馬灯が再生される。
「あの時代のことを思い出してください。
今、頭上に降りかかっている問題の多く
は、吊るされた平成の残骸です。」
平成という時代に生きた者の記憶が、身体から剥がされていく。
一人の男が跳び、落ち、そして、漂う物語。
5/13(火)『黄金バット-幻想教師出現-』本読みWS 第4回 その①
2025年5月13日 Posted in 中野WS『黄金バット-幻想教師出現-』
↑豊田市美術館にある三木富雄さんの彫刻です。
『唐版 風の又三郎』でもとりあげた「耳」が1幕終盤のキーです
本来は日曜日の夜に開催なのですが、先週末は大阪・名古屋と出張し、
昨日の月曜に振り替えて実施させてもらいました。
平日なのに参加して頂いた方、ありがとうございます。
こちらの事情で欠席された方のために、詳しくレポートしていきます。
昨晩は前回までの箇所をさかのぼり、
ヒロイン「ブドリ」が小学生当時の担任「三上丈先生」を振り返るところから
再開しました。屋上から誤って落下した「ブドリ」を身を挺して救った
「三上先生」の献身を聞いた「あの男」は、「三上先生」に自身の恩師
「黄金バット」こと「タキザワ先生」を重ねます。
こうして二人は意気投合。
三人の主人公のうち、残る「青年」は「小夜ちゃん」が思い人です。
と、そこへ、当の「小夜ちゃん」が夫である「合羽屋」とともにやってくる。
二人の赤ん坊まで一緒にやってきて、仲睦まじい家族が描かれます。
すると、「青年」は自らの名(おそらくニックネーム)である「ヤゴ」を
名乗り、「小夜ちゃん」に詰め寄ります。いきなりナイフを振りかざし、
自分の思うようには成長しなかった「小夜ちゃん」を刺しにかかります。
(かなり凶暴、変質的です)
が、「ブドリ」がカバンを縦に二人の間に入ったことで、
「ヤゴ」の凶行は未遂に終わります。怒ったのは「合羽屋」で、
彼は「鎌いたち」「オドロ」「ペンペケ」「蛇つかい1」「蛇つかい2」に
「ヤゴ」と「ブドリ」をリンチさせます。
のされてしまった二人でしたが、「ブドリ」は「ヤゴ」を励まします。
すると、「三上丈先生」が開いた「風鈴学級(いわゆる特殊学級)」の
名にちなみ、長屋の風鈴が不忍中学校の旧校舎に飛んでいく現象が
起きます。そして、「ブドリ」が「三上先生」から引き継いでいた髪飾りの
「貝殻」が、実は「三上先生」の「耳」だったと知れます。
「耳」に驚く周囲を向こうに、「ブドリ」は「先生の通信教育がはじまる」と
告げます。すると、「あの男」が「黄金バット」と化して登場。
「鎌いたち」たちをのしてしまいます。
亡き教師たちの加護を受けて、「あの男」「ヤゴ」「ブドリ」が危機を脱する。
これで1幕が終了します。
5/12(月)フィジーの砂糖が旨すぎる
2025年5月12日 Posted in 中野note
↑これです。フィジー産の砂糖。1kgで1,000円なり!
先週末に行った大阪万博で、なんとかお土産を買いたいと適切な品物を
探しました。しかし、欲しいものがない。みゃくみゃくの付いたお菓子など、
中身はありきたりだし、食指が動かず。
どうしようかなと彷徨ったあと、良いものを発見しました。
複数の国々が小さなブースを連ねている「コモンズ」というパビリオンで
見かけた「フィジー」をコーナーで、これを発見しました。
フィジーはサトウキビで原初的につくった砂糖が名産で、添加物なし、
保存料なし。だから開封したらくっついてしまったりするらしいです。
が、昨晩に横浜の家に帰ってスプーンで舐めたところ、これが旨い。
かおりも香ばしくて、立派な調味料です。
なるべくシンプルなもの、ホットミルクや紅茶なんかに入れたら良いだろうと
湿度の低い冷凍庫で保管することにしました。
世界地図で、子どもたちとフィジーの場所を確認したりして。
こういうことをしていると、インターネットや海外旅行がどれだけ盛んになっても
未だ見ぬ国、神秘的な地域はあって、万博というものは威力を持つものだな
と実感します。
5/11(日)矢面に立つ!(米澤)
2025年5月11日
米澤です。
5月22日に初日を迎える舞台についての報告です!
一人芝居、大変です。
あらゆる責任が自分にかかってきます。
公演当日僕はあらゆる矢を受けることになるのかな、ということを思ってます。
辞書的な意味に沿っているかは知りません。
ただ、厳密に言うと今回の舞台は僕個人の企画ではないので、
完全に一人というわけではないです。
制作の仕事は団体の方でやっていただいてます。
稽古場は演出の導きのもとに進行されます。
演出助手の方もいて、3人で話し合うこともしばしばです。
でもやっぱり出演者は僕一人で、
本番当日、スタッフワークやお客さんへの対応はチームで行うものの
舞台上には最初から最後まで自分しかいません。
これは大変なことです。
僕は誰かからバトンをもらって、次の人に繋げば
その人がゴールまで走ってくれる、というのがいつもの唐ゼミ☆公演の僕の体感です。
もしくは皆んなでパスを回しながら進んで行くとか。
今回は一人で走り切ります。
続ジョン・シルバーでは緑のおばさんの役でスタートのシーンに舞台上にいたし
ジョン・ジルバーの裸足男で最後のシーンを担当したことはあったけど
それとは感覚が違う。
今回の方がよりプレッシャーを感じる。
何かを始めて、それを責任持って終わらせないといけない。
もっとも、今まで唐ゼミ☆に出演してきたときにも
プレッシャーをもっと感じていなければいけなかったのかもしれないと思う。
おそらくどこか人任せにしていたんでしょう。
稽古はというと難航してます。
稽古が大変なのはいつものことと言えばいつものことです。
一応はもうすぐでラストシーンまで辿り着きます。
元々まめに知り合いと連絡をするタイプではないので、
客席はまだまだ空席があります。
「行くよ」と言って下さったり、実際予約して下さったり、
「行けはしないけど頑張って」と
と言葉をかけてもらったり、とても励みになっています。
またゼミログで経過を報告できたらと思っています。(余裕があれば)
残りの稽古頑張ります!
⇨公演情報
⇨ご予約
(劇場は横浜です。アクセスをご確認ください。)
5/10(土)名古屋に来た
2025年5月10日 Posted in 中野note
↑大ホールだけでなく、小ホールもあるらしい
4月に神奈川県立青少年センターで幕をあけたリーディングドラマ
『ふしぎ駄菓子屋 銭天堂』の名古屋公演が、今日・明日(5/10-11)と
あるのです。会場はウインクあいち。
名古屋駅前にある会議場というイメージが強かったのですが、
ここには劇場があったのだということを初めて知りました。
9:00から搬入と仕込みをして、14:00から要所のリハーサルをして、
17:00には開演でした。GWに北海道3箇所を巡業したこのプロダクションは
すっかり気心知れたチームになり、テキパキと事が進んでいきました。
両親と姉が観に来てくれて、帰宅後、横浜で同じ劇を観た息子と、
電話でたくさんお喋りしたということです。
そうそう。この劇は、落ち着きのない息子が彼の初めて集中して観ることの
できた劇なのです。彼を捕まえて物語の最後まで連れていった白石さんと
大原さんは、さすがだと唸ります。セットが少なく、ダンサーたちの動きで
世界を想像させてくれたステージングの柿崎さん、実際に踊った
蛸島さんと村上さんのおかげでもあります。
準備中には、こちらの主催者である中京テレビクリエイションの皆様と
おしゃべりして、ここ数年で名古屋駅周辺が激変していることも教わりました。
中には、母校である愛知高校の先輩がいて、永平寺で合宿した話をしたり。
終演後に食事に行ったお店も「風来坊」と、これまでになく名古屋を
満喫しています。明日の夜に帰ります。
5/9(金)大阪に来た
2025年5月10日 Posted in 中野note
目的は話題の万博です。
特に、いのちの遊び場クラゲ館を重点的に訪れました。
博覧会というとランニングが大変なので、どうしても劇場での催しが映像に
傾きがちですが、ここでは三人のミュージシャンと案内役さんが活躍して
「生命」と、そのほとばしりとしての「祭り」をテーマに実演とメディア系の
パフォーマンスが見事に融合して威力を発揮していました。
他にも、気になる国のパビリオンを見て回り、フィジーの砂糖をお土産に
買ったりしました。大好きなギリシャの館がないかと探しましたが、
ギリシャは資金がかかりすぎるという理由で撤退したということでした。
うーん。仕方ありません。
これで、人生で4回目の博覧会です。
小学生の時に行った名古屋デザイン博。
20代の頃には愛・地球博と開国博Y150を体験しました。
2027年に始まる横浜のGREEN EXPOはどんなだろうと想像します。
これから名古屋に移動し、明日・明後日の『ふしぎ駄菓子屋 銭天堂』公演に
立ち会います。
5/8(木)新しい『少女仮面』のはじまり
2025年5月 8日 Posted in 中野note
8月の公演に向けて、稽古は7月より本格化します。
が、出演者のなかには他の公演に出演していて、本読みに加われない
メンバーが何人かいるのです。その人たちのためにも、5月から有志を募って
あらかじめ予習をしておこうということにしました。
かけた時間は2時間と少し。
まず、唐さんが『少女仮面』という劇を書いた経緯を説明し、
さらに、冒頭の少女と老婆のシーン、続く喫茶〈肉体〉にて、
腹話術師とボーイ主任が繰り広げるやりとりについて、本読みをしました。
ターナーのヴェスヴィオ火山の絵を久々に見て、新鮮な気持ちになりました。
それになにより、本読みによって浮かび上がるせりふの重要ポイント自体は
変わらなくとも、やはり演じる人によって違いが出るものだと実感しました。
今回は2組のキャストをつくり、両方に出るメンバーもそれぞれに違う役を
演じるという趣向です。ですから、自分の役を、必ず別の人も演じる仕立てに
なっているわけです。
せっかくなので、手元の台本をリニューアルしました。
続きは一週間後、新しいメンバーに合わせて、もう一度、自分もまた
『少女仮面』をいちから考え直していきます。