3/26(火)大通り公園13日目〜搬出
2024年3月26日 Posted in 31_鐵假面
それにしても雨がやまない。午前中ボタボタと降り、
午後からはさらに強くなることに慄いて、とにかく昼食は後回しにして
早く積み込みを終えてしまうことにした。
倉庫であるハンディラボまで行けば、
半ばは屋根のある場所での作業になる。事務所スペースには
暖房や電源もあり、暖かくすることもできる。
参加したメンバーにも様々な事情があって、
9:00に現場に集まったのは10人という少数だったけれど、
とにかく一人一人が必死で作業にかかった。
条件がどうだろうが、やらければ終わらないのだから、やるしかない。
結果、4tトラック2台分、スピーディーに積み込み、
13:00頃に大通り公園を出ることができた。
終盤、荷積みが局地戦に入った時には、保健所に廃止届けを
出しに行ったり、近隣のマンションの中でも特に応援してくれた
管理人さんや、手厚くサポートをして下さった横浜市技能文化会館の
方々に御礼のご挨拶に伺った。次につながるように。
それから、トラックと車とバイクで移動。
自分は移動のさなかにみんなの弁当を買い込み、
ハンディラボに行くと暖房をガンガンにたきながら食べた。
味噌汁やスープの素があっという間に売れてゆく。
15:00前から、積み下ろし。
衣裳や機材が入っている箱車、80分くらいかかると見ていた
1台が45分間で降りきり、なんとか気温の落ちる夜前に終わりそうな
算段がついてきた。
短い休憩を挟みながら鉄骨や舞台資材を積んだ平車が降りたのは
18:30頃。暗くなり、気温も下がって風も強くなり始めた矢先だった
から、助かったと思った。明日に太陽が出て、外の駐車場に並べた
多くの資材を乾かしてくれることに期待。
解散の後は、皆を日吉駅や鶴見駅に送り、
トラックをレンタカーに返した齋藤と津内口をピックアップして
帰宅した。やれやれ。久しぶりに家で寝て、明日の片付けに備えよう。
3/25(月)大通り公園12日目〜劇場の解体
2024年3月25日 Posted in 31_鐵假面
今日も雨。
昨日の本番前に振りはじめた雨がやむことなく今朝につながって
朝の作業スタート時もふりつづけ。
自分は川崎のレンタカーにトラックを借りに行き、
皆は、昨夜の銭湯の後に泊まった若葉町ウォーフから、自宅から、
やってきて9:00から作業を開始した。
昨夜の貯金が活きて、人数が少ないけれどスムーズな進行。
舞台をバラし、舞台を取り囲んでいた足場をバラしていく。
今回、初めて足場を借りたけれど、安くて、効果絶大で、
良いものだと思った。普通はもっと大規模に、建物の工事期間
すなわち何ヶ月単位で借りるためにも安価になっているようだが、
私たちのようにイベント系の人間もたまに借りに来ると、
営業の人が教えてくれた。借り出しや返却に行くのも楽しいし、
気に入った。
そんな風に、皆が粛々とバラしていく間に、
自分はほうぼうに借りたものを返しにいく係として、
マニュアル車を何度かエンストさせながら走り回った。
午後には雨が上がって能率も上がる。
舞台やオペが解体されてテントのみになると、ここからは速い。
『唐版 風の又三郎』以来、テントのてっぺんの一番重くて危険な
パーツを着脱する時にはユニック車を使うようになった。
少しお金はかかるけれど、作業の安全が優先。
夕方になると私たちが細部の機能性にこだわり抜き、
雨風を凌ぐために必死で工夫を重ねた劇場はなくなり、
元の広々とした公園に戻った。
明日の積み込みが能率よくなるよう配置して、18:30頃に解散。
その頃、トラックを川崎に返しに行った自分を、
鷲見くんが一人残って待っていてくれた。今は最後のテント番。
3/24(日)大通り公園11日目〜『鐵假面』公演5回目 千秋楽
2024年3月24日 Posted in 31_鐵假面
今、片付いた楽屋テントの中で今日を振り返っている。
安堵とともに朝を過ごした。
ここまで来て初めて、全員で公演の終わりを迎えられる目星がついた。
ずっと風邪をひくことを恐れ、事故にも慄いてきたけれど、
まず大丈夫だろうという目算がここに来てやっとたった。
今日は写真展も最終日なので、
何人かが11:00オープンに合わせてシルクセンターに行き、
それから12:00の集合を迎えた。
集合の後は前夜の片付けを終えて13:00に稽古に入り、
前日に上手くいかなかったところを数箇所直し、
日々確認が必要な早替えを詰めた。阿吽の呼吸は毎日の怠りない
確認を必要とする。
このあたりからしのつく雨が降り始め、結局、
それは終演後まで止むことはなかったけれど、
明日が無いという思いが私たちを気楽にしていた。
実は前日までチケットの売れ行きが鈍かった千秋楽だったけれど
ここ一日であっという間に予約が集まった。
結果的に、5日間のうちでもっともお客さんがよく集まり、
ありがたい最終日になった。
本番が始まり、出演者たちは大通り公園と雨を楽しんでいたように
思う。本音では寒く、冷たいに決まっている。吐く息も白く伸びる。
けれど楽しい。
濡れた足元に転ぶことが心配だったけれどそんなことも無く、
広い舞台、舞台の外までも大きく駆け回ってよく身体が動いていた。
せりふも言いこなして、与えられた設定をよく遊ぶことができた。
そして終演。
本番を終えてお客さんが帰ると、
一気に片付けを始め、何人かの助っ人も来ていたので
できるだけのことをした。衣裳や私物をたたみ、
音響と照明をばらし、今日のうちに運び出せる荷物の返却を始めた。
作業を終えて何人かで風呂に行ったのは楽しく、地方公演を思い出した。
自分たちは2015年以降、巡業を行なっていない。
良いチームで小ぶりな作品をつくって出かけることができたら
どんなに愉しいだろうと思う。今度の『少女仮面』がそうなりますように。
明日は劇場を解体する。本番とは別の意味で油断できない作業。
少し人数も減るので、事故なく終えられたらと思う。
やっぱり明後日の片付け終了まで心配は尽きないけれど、
ともかくまた劇団が出来て良かった。止まっていた回路が新しく
動き出した。そういう実感がある。
3/23(土)大通り公園10日目〜『鐵假面』公演4回目
2024年3月23日 Posted in 31_鐵假面
↑今日は三木香さんのおしろい婆さん最終日だった
今回の公演にとって三木さんの力は大きく、感謝が尽きない
さらに風も無く落ち着いて進行できた。
12:15に集まって現場を整え、雨のまま公演する時用に対策した。
13:00からは稽古開始。昨日、上手くいかなかった丸山正吾くんの
早替えなどを工夫。
13:30から食事し、14:30より客席づくり。
劇中歌の練習をして、雨が止むのを待った。
↓2幕の鷲見武くん。彼とも10年以上の付き合い。支えられている
あの、もう少しで止みそうだけどなかなかやまない時間はなかなか
しんどかったけど、お客さんが集まってくる頃に傘が必要なくなった
ことに安堵した。役者たちが、今日を濡れながら公演するかどうかは
明日、つまり最終日の出来にひどく関わる。
体調が保っても、衣装や小道具などのケアがかなり大変になる。
だからこそ、助かったと思った。
↓ここ2公演、主人公を託している丸山雄也。ともに話せる相手
先ほど書いたようにお客は大勢入り、
寒いなかでも笑い声が漏れるのをテントの外から覗いていると、
ちゃんと話についてきてくれていると安心です。
2幕後半、鉄仮面裁判になる頃にまたランニングマンが走り出した。
今や、これも私たちの公演の一部。
↓赤松怜音(れお)さんはずっと劇団の集まりに参加して台本を一緒に
研究してきた。それだけに自在感があり、芸への貪欲さが心強い
終演後は寒さを忘れてお客さんと立ち話して、
この演目は津内口と麻子が活躍するために上演しようと、
ロンドンのホテルで決めたことを思い出した。
状況劇場時代の唐さんの芝居は、李礼仙という圧倒的存在が
あったからヒロインが一本で立っている。
けれど、自分は津内口と麻子が二人協力して活躍させたかった。
『鐵假面』という芝居自体、集団を謳っていると自分は思う。
そんな話をした。
↓肉体派の松本一歩くん。照れる米澤は、ニッカポッカが似合う
本当は朝から始めた雨が2時間ほど早く止み、
太陽が出てくれればもっと暖かく上演できたのだけれど、
終わってみれば最高気温が10度もいかない一日で、
これは3月としてもかなり寒い日々に公演することになってしまった。
明日も晴れだったのが小雨に予報が修正されている。
が、明日は最終日で翌日のことをそれほど心配する必要がないから、
ともかくも全員で最後まで公演できる目算がたった。嬉しい。
↓宇野雷蔵くんの役者・スタッフ力は絶大。最年少にして頼れる男
3/22(金)大通り公園9日目〜『鐵假面』公演3回目
2024年3月22日 Posted in 31_鐵假面
↑今日は本番中の写真から何点か
今日も寒かったけれどほぼ無風で、
私たちにとっては運営しやすいことこのうえ無かった。
2日目の落ち着いた上演により上がってきた修正点を稽古するため
今日は本番前に1時間の稽古をした。
11:45 集合、片付けとセッティング
12:30 稽古
13:30 昼食
14:30 客席づくり
14:45 劇中歌練習
15:15 集合と最終確認
15:30 受付開始
16:00 開場スタンバイ
16:15 開場
16:30 開演
という具合に、私たちのルーティンはできている。
開場時間の遅さは、寒さ、西陽の強さ(開演ギリギリまで照りつける)
もあるが、自分にとって、お客さんが入りきった後、開演前の
あのしーんとした時間が他の劇場にいても耐え難いからである。
お客さんが入ったら間髪入れずに始めたい。
ということも考えて15分前開場。
ところで、今回のこの大通り公園という場所、
今まで公演してきた中でもほんとうに恵まれた場所だと感じている。
もともとイベント用広場なので、横浜市の担当者も百戦錬磨で
柔軟に対応してくれる。往来なので、多くの人たちが劇場に
関心を持ってくれる。それでいて、けっこう大人な人たちが多く、
夜中に劇場に侵入したり、昼間も騒ぎ立てたり、という人がいない。
それでいて、無菌室のようにキレイすぎるわけでなく、程よい
人間味や活力があって、空間全体に品がある。
というわけでかなり気に入り、ここにいられることに感謝でいっぱい。
おもしろいことも多くて。
例えば、目の前の公衆トイレはさすがにかなり荒れるので
もともと1日2回の清掃が入っており、さらには公演直前に私たちも
掃除する。この際、お客さん向けにハンドソープを置くのだが、
これが毎日、確実に盗まれる。手間とふところ的にはダメージで
あるものの、なんだか好感が持てる。
さらに、公演を行き来するレギュラーメンバーもはっきりと
わかってきていて。私たちが「リア王」と呼ぶおじさんは
公園中のいろいろなところに自分の荷物を置いては、
一日中日向を求めて移動しながら過ごす。(私たちの劇場が
彼のスペースを侵してしまったのではないかとやや心配になる)
あるいは、「ランニングマン」と呼ぶおじさんは
ちょうど私たちの公演中の夕方時間にハーフパンツ姿で現れて
実にゆっくりとしたペースで公園内を周回する。その着実なこと。
一定ペースを守ることは、なんだかイチローを彷彿とさせて
これも好感が持てる。
という具合に、他にもなかなかチャーミングなキャラクターが
揃っており、私たちの芝居の役づくりも負けていられないなと思う。
そういえば、亡くなった柳家小三治師匠のまくらに
『駐車場物語』という噺があり、あれに出てくる駐車場住まいの
長谷川さんのように折目正しさがある人は、やっぱり魅力的だ。
こういうこともまたテントや野外劇のよろこびである。
私がずっとテント番をしているのも、みんなのコンディション維持
もあるけれど、束の間、公園の24時間を知って、世界には多くの
人々がいることを知る愉しさがあるからだし、
『鐵假面』はそういう芝居だとも思う。
この場所と街に心から感謝。明日も宜しくお願いします!
3/21(木)大通り公園8日目〜『鐵假面』公演2回目
2024年3月21日 Posted in 31_鐵假面
↑舞台のわきから撮影したエンディング寸前
今日は穏やかだった。
気温は低かったけれど、初日を知っている私たちは初めて
まともに公演を行って、いわゆる"初日を開けた"実感があった。
同時に、雨風がないというだけでつい幸せに感じてしまうように
なってしまった私たちと、前日の天候など関係ないお客さんとの
感覚のズレには充分に気を付けつつ、2回目の公演を終えた。
テント番をしていたら10:00に米澤が来てくれて、
伏見さんとの写真展をやっているギャラリー写蔵に出かけることが
できた。近くでやっているにも関わらず完全にお任せしきりで
気がかりだったけれど、足を運んでお礼を言うこともできた。
↓ギャラリー写蔵にて
12:00にみんなで集合し、昨日は荒れ放題だった青テント内、
ステージ、楽屋や表周りを念入りに整え、特別すぎた公演とはいえ、
その中でも目についた改善点を話し合う。
13:30から陽射しの下でお弁当を食べていると暑いくらいで、
これが夕方になると冷え込むことが想像できないくらい。
14:30から客席を整え、他の仕事で遅れてきた丸山正吾くんも
合流して劇中歌の練習。それから、2日目の油断をして小道具の
不備などないよう厳命して、本番体制に入る。
↓入口扉の隙間から撮影
予定通り16:30に開演し、トイレ休憩が延びた分、
ちょっと遅れて18:35過ぎに終演。オープンな環境も手伝って
すぐに出演者たちも劇場入り口に集まって、お客さんたちと
盛り上がっている。これで19:00を過ぎないから、気楽だ。
寒すぎるので以前のようにテント内でお喋りしたりしないけれど、
コロナの時のように面会謝絶でも無い。時間的に、近隣の方も
夜遅くない分、うるさくも感じないと思う。
このあたり、とても良い仕立てになっていて嬉しい。
そういうわけで、私たちは公演ができて幸せだった。
あと一つ。
今日は室井尚先生が亡くなってちょうど1年目の命日だった。
先生が今回の劇を、特にエンディングを、どう評価しただろうかと
ずっと考えている。
・従来のテント演劇の終幕、屋台崩しをこの劇は求めていない。
・「鉄仮面」という存在は単なる不自由でなく、案外可愛らしくて
強かなんじゃないか。
・その上で、劇は生身なのだから、必ず活きる希望と快楽を込めたい
という話を先生としたかった。だから、ずっと先生に話しかけている。
↓『青頭巾』で東北を回った2015年。先生と、学生時代の米澤がいる
3/20(祝水)大通り公園7日目〜『鐵假面』公演初日
2024年3月20日 Posted in 31_鐵假面
↑唯一、撮影できた舞台写真
夜のテントのなかで、なんという1日だったのだろうと思う。
今日は10:30の集合にして、これまで9時台でずっと集まってきた
メンバーを少しでも温存することを心がけた。
そして稽古。昨夜の寒さから、ゲネプロを受けた結果を修正することは
昨日のうちに修正することは叶わず、そのために2時間、稽古にかかる。
稽古が終わる13:30頃に、雨。
天気予報を見ていた私たちにこれは想定内。
テントのなかで雨を眺めがらお弁当を食べた。
ハイカロリーの中華弁当を馬車道の味雅につくってもらい、
バッチリと効いた旨味調味料に「芝居によく馴染む」などど笑い合った。
『鐵假面』では「味の素」という会社やキャラクター名が
重要な役割を果たす。雨はあがり、また太陽が出てきた。
↓すぐ隣の立体駐車場から撮影。この頃は良い陽気だった
そこから先は順調に進行。
16:00を過ぎお客さんが集まる。我々もスタンバイ。
16:15開場。スイスイとあらかたのお客さんを入れたところで、
いきなり空が真っ黒になり、雷、雨、強風。
後から聞いたところでは、客席からは南の空に稲光が見えたそう。
私たちは必死で、ありえない角度でめくれあがったテントから
吹き込む雨の対策などして16:30を迎えた。
お客の爆笑のなかで開演。
初日から雨のなかで、役者たちを舞台に投入することになってしまった。
その後、10分程度で雨は止んだけど、私たちの劇は強風と寒さに
晒され続けて、笑いが起こる場内を見ながら、周辺にロープをかけたり、
飛んでいきそうなものを押さえたり、役者にタオルを届けたり、
酔っ払って喋りながらテントに近づく人たちの相手をしているうちに
終演してしまった。
終わってみれば、
テントから出てきたお客さんがとにかく元気で安心した。
この後に温かいものを飲み、温かいお風呂に入ってくれるよう
願うばかりだった。誰もが健康でこの後の数日を過ごしてもらえて
初めて、私たちの準備してきた『鐵假面』もやって良かったと思える。
そういうわけで、今日は特別すぎて、
お客さんと出演者、スタッフで何かに揉まれて体験を共有した日に
なってしまった。芝居の中身が問われるのは明日以降かな。
あと一つ。
昔から私たちの劇を見てくださっているお客さんに
「ロンドンの影響ですね。シェイクスピア」と言われ、自分でも
無自覚でその場では上手く反応できなかったけれど、
今回のオープンエアーはグローブ座の影響かも知れないと教えてもらった。
↓久々に見返したこの写真。が、役者は屋根付き、お客が屋外なので逆だった
懐かしい『ヘンリー8世』。
あの芝居に出てきた黄金の巨大な男根。
観光客相手に大概はそこそこのエネルギーで演じ、ここぞという
見せ場ではいきなり大熱演して満足感を出すしたたかな役者たちを
思い出した。確かにあの感じを、自分は大好きだった。
テントに一人でいて、まだ風が強い。
3/19(火)大通り公園6日目〜ゲネプロ
2024年3月19日 Posted in 31_鐵假面
齋藤の力作だった看板もついた今日、テーマはゲネプロだった。
コンディションが悪く、消耗戦になってしまった昨日の場当たりから
一夜あけ、少し集合時間を遅くした。
いたずらに現場にいて体力を削られるより、
ここからは家での休息を多くして、現場での動きは短期集中にして
みんなを整えたいと考えたからである。家が遠く疲労が溜まっている人
年輩のメンバーには11:00に入ってもらった。
みんな、役者モードになってゆく。
一方こちら制作サイドは事務も大詰めで、消防の検査を受け、
これを受けて建築の完了検査を受け取りに行き、さらに保健所への
最終書類提出を経て。という具合に午前中の1時間半でそれぞれの
庁舎を動き回った。夕方に保健所からの営業許可が降りて
公演できることになったわけだが。やれやれという気持ち。
1週間経ったら無くなってしまうテント小屋なのに。
なんだか担当者も私たちも、いたずらに制度に振り回されている
徒労感を共有しているような気さえする。でもまあ、嬉しい。
昼間の天候は暖か、風も強くない。
落ち着いて稽古をして最終の改善を行い、芝居づくりも大詰め。
完成系が見えてきた。みんなそれぞれに、お互いに話しかけ合って
細部を詰めている。昨日は段取り精一杯だったけど、明らかに余裕が
生まれている。エンディングやカーテンコールの改造も行って、
劇中歌の練習をし、本番のお客誘導の段取りも決めながら、
数人の関係者を迎えてゲネプロを行った。
みんな、寒い寒いと言っていたし、
また実際に相当に寒かったけど、良いテンポで終えることができた。
終了後は、現場でしかできない終幕の工夫をして、早めの解散。
現場にいるととにかく体力を奪われるので、明日で間に合う修正は
明日に回す。役者たちは早めに解放。
隠しが必要なところへの対応、セットの床の塗り、照明の調整を行い、
スタッフも解散。明日の強風が心配。雨は降らないけど、雷だけは
あるという。どんな天気だ?
3/18(月)大通り公園5日目〜場当たり
2024年3月18日 Posted in 31_鐵假面
雨こそ降らないものの強風にあおられ通しの1日だった。
現場入りしてから続いていた暖かな陽気は去って、皆で震えながら
場当たりをした。場当たりというのは、一通り全体を通しながら
音響・照明との絡みを見てゆくことで、しかし、これは一般の舞台の
場合。私たちの場合は、現場でしかできない登場と退場や、
さまざまな仕掛けや、周囲の環境との摩擦の中でどう立ち回り、
劇を活かしてゆくのかという調整が入る。
やたら時間がかかる上に、強風に煽られて中断の連続。
おまけに、横浜市の保健所や建築課の検査があり、
こういったものへの対応もあるので、全体に消耗が激しかった。
一つ申請書類の準備が十分でなく、これに対応するために
隙間時間で駆け回ったりもして、久々に削られまくった。
これまでの体験の中でもなかなか難儀な公演直前だと思ったが、
いや、どうして、これまでだって雨風や実務に遮られて
思うように稽古が進まず、それを弾き返して本番に
漕ぎ着けてきたような気もする。
劇の入り方、1幕と2幕の間の休憩時間の取り方、
エンディングの締め方、カーテンコール、
こういったところに工夫を凝らしたいが、
後ろの二つは明日に後回し。
みんなを帰した後で、齋藤も照明で粘っている。
寒い寒い言いながら戸じまいをして22:00にひとりになった。
1日の疲れで眠くて仕方がない。
幸い、高性能寝袋の中は温かく、もう寝てしまって明日の早朝に
事態を整理して作戦を練ろうと思う。
そうだ!
今日からシルクセンターのギャラリー写蔵で伏見さんとの写真展も
復活している。どこかで覗きに行かないと。
公演にいらっしゃる方はこちらもお願いします!
地元のイベントサイト、
「遊ぼう横浜」で紹介してもらったページがコチラ
→https://www.asobo-yokohama.com/event/161/
3/17(日)大通り公園4日目〜テクニカル・リハーサル
2024年3月17日 Posted in 31_鐵假面
4日目は未明に雨が降り、朝から強風にさらされた。
劇場と舞台の完成に向けてしなければならないことはたくさんあるが
この風邪対策に午前中の大半の時間を使うことになった。
至るところにロープをかけ、幕のバタつきを抑える。
荷重のあるものを起点にしてものが飛ばないようにする。
電気機器類の結束部分にビニールを施し、水への対策も行った。
大変だったけれど、こうして強く吹く風の日が事前にあって、
勢いで対策することができたのは良かったと思う。
どこかでしなければならない作業ならば、今やってしまった方が良い。
お昼には対策も落ち着き、また舞台や客席の詰めに入った。
レンタルした楽屋用テントがさらに一機届き、みんなの控えスペースも
仕上がった。明日からの平日2日間で、保健所・消防署・市役所の
建築家の検査も受ける。そのための準備も行った。
暖かくなったお昼には、サウンドチェックもする。
15:00からリハーサルを開始した。今日はテクニカル・リハーサル。
現場に来てからずっと作業ばかりしてきたが、ここで役者に戻って
登場・退場の仕方や、舞台と連動した仕掛けがあるところなどを
ひとつひとつ確認していく。
今回のステージは後方に常に歩道や信号や街灯、
要するに街の景色が見える部分があるし、それが狙いでもある。
通常の劇場のように袖にある幕に隠れるのでなく、
その場でお客さんの視界に入るところからアクトがスタートする。
そのやり方をみんなで確認していった。
劇の始まり方。休憩時間への入り方。終わり方。
こういうことも、稽古場でつくってきた内容をベースに
この特設劇場の構造を活かしてアレンジした。
終わったのは19:00。ここから片付け物をしつつ、
自分は追加の作業で必要になった資材をハンディラボに届けに行った。
家に帰り、検査に必要な書類も用意して現場に戻った。
翌朝は強風と予報が出ていたので、風の抜け道をつくるなど、
工夫して1日が終わる。暖かかった日々が終わり、ここから気温が
下がるらしい。どうしようもないが、不安だ。
3/16(土)大通り公園3日目〜照明・音響を仕込む
2024年3月16日 Posted in 31_鐵假面
客席とステージを追い込みながら、今日は照明と音響を仕込んだ。
まずは照明から。久々に木箱を開けて照明機材を床に並べ、
テントの梁やステージの両脇に組んだ足場に設置。
ケーブルを這わせてゆく。今回の公演は16:30から始まるが、
前半1時間(1幕)は太陽光が残っていてほとんど照明が効かない。
必然、後半の2幕が勝負どころになる。
物語が深刻みを増すのが2幕の後半なので、ここに向けて仕込んでいく。
今回の設えだと、客席によっては始終、
公園の電灯や背後の交差点の信号が視界に入るので、
これらが煌々と光る中でどう集中度を出すか、という課題が出て、
これは明日に持ち越しになった。
他方、音響は平井隆史さんがようやく合流した。
平井さんはこのところ地方公演まわりで忙しく、
それでも、合間に稽古場に来てくれた。
データ送信をしながら話をしてきたが、今日から実際に接しての
共同作業になる。都内の平井さんの倉庫に機材一式をとりに行き、
これを劇団の機材と組み合わせて使う。
そうそう。
こういった作業をしながらも、今日は米澤剛志の出演を発表した。
米澤はこのところ、引越しを行ったりで身辺が慌ただしかったが、
これが落ち着き、やっぱりということで出演できることになった。
劇団のSNSで発表したところ、よろこんでくれる人が多くて嬉しい。
そうしている間にも土曜日の公演は人が多く、
たくさんの人が看板を読んでチラシを取ってゆく。
中には話しかけてくる人もいる。
劇団の予約ページには、近所に住んでいて唐さんを知っている方から
予約の申し込みも入った。ありがたいことだ。
また、かつて東京大学で劇団サーカス劇場をやっていた
清末浩平くんの紹介で知り合った宮田公一くんが差し入れに
来てくれた。みんなのおやつが充実。
明日から、今回の舞台の上でのリハーサルを始める。
まずは技術的なところからだが、いずれにせよ。
3/10の若葉町ウォーフでの通し稽古以来、皆が役者に戻り始める
大事な時間である。あと3日経つと公演初日。
3/15(金)大通り公園2日目〜ステージを組む
2024年3月15日 Posted in 31_鐵假面
寝袋も強力でよく休めたし、防犯上も問題なし。
通行人の中には気になって青テントを覗き見る人はいても、
ロープを越えて入って来ようという人はいない。
日の出とともに起きてデスクワークしたり、運動したりしていると
この大通り公園は数多くの人たちの出勤経路なのだと分かる。
往来に劇場を建てているので、次から次へと人が来て、
看板を読み、中にはチラシをとって行ってくれる。
その数は千人を簡単に超えるわけで、ここにこうして設営して
いることが一番の宣伝だと感動する。
県民ホールの仕事もしなければと県庁の職員さんにメールしたら
その職員さんがたまたま出勤途中に目の前を通り過ぎて驚く。
9:00に皆で集まって作業開始。
今日は劇場の仕上げをして、それから舞台をつくる。
客席はテントの下、ステージは屋外。
初挑戦の設営方法なので、注意深く確認しながらの作業です。
齋藤がみんなを率いてステージを組む間に、
自分は建築資材を取り扱う会社にトラックで資材調達に
行きました。フィリピンから来た若者たちがテキパキと働いて、
フォークリフト操作や資材の結束の技術に関心しました。
私たちをお世話してくれた社員さんは「みんな頭が良いですよ。
私たちより優秀です。エロいのは一緒!」と教えてくれました。
彼らはタガログ語、スペイン語、英語、日本語を操り、
骨惜しみせず働く感じで、こりゃ日本人負けるわ!と感心ばかりして
帰ってきました。私を見送りつつ「荷積みカンペキ、九州までいけるよ」
と彼ら。日本語でギャグまでカマされて、自分の英語とは雲泥の差!
皆で夜まで働いて、完成したのが私たちの新しい劇場スタイルです。
なかなかの出来だと興奮しています。
『鐵假面』はにぎやかな芝居だし、何より公園の公衆便所に集まる
人々を描く作品。こんな風に往来に揉まれて、役者たちに元気に
跳び回って欲しい。きっと跳び回るはずだ! 絶対!
3/14(木)大通り公園1日目〜テントを建てる
2024年3月14日 Posted in 31_鐵假面
ハンディラボに停めた4tトラックを齋藤・津内口とピックアップに行き、
それから関内駅を目指す。重いマニュアル車を運転するのは
なかなか骨が折れるので、齋藤に簡単な道を薦める。
現場に着くと、座組のメンバーに加えて助っ人の皆さんが
待っていてくれる。心強く作業を始める。
今回の公演は横浜市のバックアップを得て行なっているので、
作業スペースが潤沢で、作業効率が良い。
片付けながら劇場を組み立てる必要がないので、とても捗る。
現場を仕切る齋藤にはメンバーの中にテント設営経験のある者が減り、
また久しぶりの設営であることにも大いに気を揉んでいて
心労をかけたけれど、夕方になってみれば思いのほか
早く進んだと皆で満足そうなので安心した。
自分はもっぱら、車両を返却したり、
また新たなものを借りたりと、何度もレンタカーのある
浜川崎と関内を行き来して現場が円滑にいくように後方支援。
2月末から3月初頭にかけて行なった挨拶回りで知り合った
近隣の方たちへの挨拶回りも行なった。
日暮れどき、客席からステージ方向を眺めると西陽が強くて
これじゃ芝居を観せるどころじゃないとヤキモキしたけれど、
ちょうど開演時間3分前に、太陽はビルの陰に隠れてくれた。
今日からテント番の日々。
行き帰りの時間も必要なく、一人で過ごす夜は長く、
この公園は都会である割に静かだ。寝袋が強力なせいか今のところ
寒さに耐えられないというほどではない。
何もかも2年半ぶり。
テントも機材も寝袋も、浅草で公演して以来、
自分がロンドンに行っている間にも変わらずにいてくれたのだと
実感しています。当たり前だけれど、やはり当たり前でなく、
やっと帰ってきたのだ、いよいよやるのだと思う。
3/13(水)現場入りに備え、荷造りと積み込み
2024年3月13日 Posted in 31_鐵假面
先週末の日曜日、若葉町ウォーフでの稽古を打ち上げてから、
月曜の休みを挟み、12日(火)に荷造りを、本日13日(水)に
4tトラック2台への積み込みを行いました。
ご存知のように火曜は一日中大雨で寒く、
行き帰りはしんどかったものの、基本的には倉庫内での作業だったので
助かりました。一転、今日は快晴で陽射しも暖かく、トラックへの
積み込みをスピーディーに終えることができたのですが、
これが逆の天候だったら相当にしんどかったろうと思わずに
いられません。
ここまでくると、私たちは天気予報との睨み合いで、
しょっちゅう暑い・寒いの話題になります。
刻々と変化する2週間天気予報を見ながら、覚悟を決める毎日です。
合い間で、劇の修正も行いながら現場入りに備えていきます。
明日から関内の大通り公園に入ります。
ここから怒涛の数日間ですが、日照時間を存分に活かしつつ、
日没からいかに早く解散に持ち込むかという勝負が始まります。
体力の消耗をできるだけ避ける。
皆にコンディション維持をして欲しいので、
私はずっとテント番をしようと思っており、2020年の新宿公演に
備えて買った高級寝袋を取り出しました。登山用です。
3/10(日)若葉町ウォーフでの集中稽古が終わる
2024年3月10日 Posted in 31_鐵假面
↑セットや段取りを乗りこなし、自由に演じられるようになってきた
皆で12:00から集まり、準備をして、13:00から全幕通し稽古をしました。
2月から数えて3回目の通し稽古ということで、せりふや段取りの入った
皆は力が入り、特に前半は荒れました。こういうことはあることです。
持てる力を注ぎ込もうとして熱演した結果、暴発気味になっていた。
だから、1幕が終わった時点で、落ち着いて対象を見定めるように
言いました。相手役にせよ、観客にせよ、届けるべき相手を
見定めてそこに的確に自分の力を伝える方が、威力は増すものです。
そして的確に対象を見定めるには、少し冷静でいる必要があります。
我を忘れるような熱狂は暴発につながり、かえってエネルギーの
伝わり方が弱くなる。そういうこともあるのです。
結果、良い2幕でした。
まだまだ改善点があるし、練るべき作戦もあるけれど、
本番に向けた私たちの『鐵假面』がはっきりと立ち上がってきています。
通し稽古後の修正作業をして、それからバラシに入り、
若葉町ウォーフをもとの状態にして、荷物を積み込み、ハンディラボへ。
ウォーフの復旧組と、ハンディでの積み下ろし組と、
二班に分かれて作業にあたり、解散としました。
明日を休みにしてコンディションを整え、明後日から現場入りに備えます。
↓出番がない時の控え方も、また公演の成功に向けてすごく重要
どういう構えで出番の間を過ごすか、という話も稽古後にしました
3/9(土)今日は晴れて、手直しの日
2024年3月 9日 Posted in 31_鐵假面
↑足元のちょっとした段差が身体に入ってきている。そういう感覚が
自由な演技を支えます
ここ4日間は天気が崩れ、この先を考えると2週間天気予報を見るもの
嫌になるくらいでした。けれど、こうして晴れて、まだ最高気温は低い
けれど、陽射しによる暖かさは戻ってきた。
現在の私たちにとって、大きなこと。
先月2月に最高気温22℃という日があり、
内心、こいつは楽勝だ!などと思っていましたが、
3月からはやはり相応なので、やはり最後まで気を揉みそうです。
晴れたら晴れたで花粉症との闘いがある人もいます。
テントや野外劇の宿命です。
さて、肝心の稽古。
今日は昨日の通し稽古の結果を受けて、細部を手直ししていく日でした。
みんなの発声を抑え目にして、休憩も多めにとり、1幕からコツコツと
直していきます。群なして登場する鉄仮面たちの場面では、やはり
お互いにかなり視界が制限されるために、発声の前の予備動作を
大きめにして息を合わせます。こういう工夫をして皆がピタリと
合うのを見ると、やはり人間は素晴らしい感覚を持っていると思う。
↓これをかぶりながらいかに視野を確保するか、お互いの気づきや
知恵をシェアしてアンサンブルを改善
また、中道具の配置も変えてみます。
ひとつ物の配置を工夫すると他の様々な箇所に影響するので、
それらも実地に検証しつつエンディングまで進行させ、6時間弱やりました。
さらに、居残りで個々別に残ってもらいせりふの工夫。
みんなと一緒にやるとそれだけ負担がかかるので、こういうのは個別に
やって、落ち着いて理解し、身体を連動させていってもらいます。
明日で若葉町ウォーフでの集中稽古もおしまいです。
当然、全幕通しをする。今日の工夫が結実することを願いつつ、
夜は夜で劇団員だけの作業をしています。
↓少しの出番、短いせいふをどう活かしきるか、印象を濃くするための工夫
こういう役が活きてくると劇がハネる
3/8(金)全幕通しを前に加湿器が来た!
2024年3月 8日 Posted in 31_鐵假面
↑加湿器の隣で潤う佐野さん
火曜に1幕、木曜に2幕と来て、今日は両者をドッキング。
それぞれの反省点や引き締めポイントも改善しつつ、
とにかくぶっ通しでやってみるのを目標に置きました。
温存のために集合時間を16:00にして2時間稽古し、
18:30から通し稽古。カオスだった状態に比べると
まとまってきていますが、多くの改善点と課題が浮き彫りに
なりました。全部やってみないとわからない
早着替えの問題など炙り出すことも通し稽古の重要な機能です。
結果、多少のもたつきはあるものの最後までいきました。
台本にベタベタと修正箇所の付箋を貼りつつ、
でも終了後は21:00近くなってしまったので、
最低限の話だけして解散し、明日の日中に修正作業です。
そうそう。今日は良いことがあって、
それは若葉町ウォーフの皆さんが稽古場に加湿器を入れて
くれました。
昨日に出演者の中でセットの屋上に上がる佐野さんが
エアコンの風に苦労しているのを読んでくださったらしいのです。
↑私も潤う
稽古場の真ん中で置いてお世話になりました。
水蒸気が出ているのを見て、心も潤いました。
ありがたいことです。
日曜でウォーフでの稽古を切り上げてハンディラボに引き上げます。
あと2日をどう過ごすかで、公演の成否が決まる。
追い込みつつ、コンディションを崩させない!
追い込みつつ、コンディションを崩させずに全員で公演!
良いメンバーです。肝に銘じてやります
↓潤うのでシャウト
3/7(木)今日は二幕と善戦
2024年3月 7日 Posted in 31_鐵假面
↑トイレの上はこんな感じ、若葉町ウォーフのトラスや機材に頭を
打たないようにもしなければなりません
若葉町ウォーフを借りて行っている集中的な稽古、
月曜から入りましたので今日は4日目です。
昨日は2幕相手にかなり手こずり、だいぶ追い詰められました。
今日はいくつかの作戦を用意し、皆も割とすっきりした顔で集まって
いたのは、完全に天気のせいだと思います。
やはり冷たい雨はこたえた。今日は晴れて、寒くはあるけれど
太陽のおかげで朗らかになるし、稽古場も心持ち暖かいような気がする。
あとは、公衆トイレのセットの屋上部分はなかなか危険だということが
わかりました。それはひとえにエアコンの風をガンガンに浴びてしまう
ことで空気が乾燥し、喉に負担をかけるのです。
二幕の佐野さん(叔父さん役)は屋上に上がりっぱなしだし、
畳み掛けるようなせりふもたくさんあるから、いかに消耗させない
うちに手応えを掴んでもらうかが大問題です。
佐野さんが屋上にいる時は寒くなっても良いから空調を弱めて、
水筒も近くに置いてもらい、稽古を重ねました。
『鐵假面』終盤は裁判シーンで、
群れなす鉄仮面たちを裁判員にスイ子とタタミ屋の舌戦が展開、
これを仕切るのが佐野さんの役割で、それだけに負担がかかります。
一方で、仮面を被ると暑いのだそうです。
しかし、これまで後回しにしがちだった彼らのアクションや
リアクションの面白さこそこの芝居の妙味なので、
粘着質に稽古しました。
愛らしく、いい加減で、しぶとくふてぶてしい。
そういう鉄仮面たちを造形したいのです。
2幕の通し稽古をやって、その後の修正作業をして、まずまず善戦です。
明日は全幕通すので、まとめて押し返したいところです。
いつもの集合13:00を16:00に押しました。
衣裳の買い物をしたい人もいるし、宣伝をしたい人もいる。
もちろん、温存も考えてのことです。
日曜までの集中稽古なので、あと3日で目処を立てないといけません。
↓音響の平井隆史さんも合流しました
3/6(水)今日は二幕で難航
2024年3月 6日 Posted in 31_鐵假面
今日は13:00に集合して1幕の通し稽古をし、
それから手直しをして2幕にかかりました。
原寸のセット上で2幕を最後まで稽古するのが目標でしたが、
残念ながら叶わず、役者たちの喉の負担、寒さなどを見て
20:00頃に解散としました。
昨日は上手くいったのに今日は手こずってばかりいる。
例えば、総出で仮面をかぶるシーンは、高低差のあるセットと
仮面ゆえの視野の狭さという条件下で、かなり時間がかかりました。
何度も動きを試し、徐々に徐々に空間を身体に入れる。
疲れた状態でも間違いの無いように、繰り返しがどうしても必要です。
だからどうしても時間がかかり、最後までいくことができなかった。
こうなると、いきおいネガティブになって、
稽古の進行、みんなの健康、現場入りした後の天候という
不安までもたげてきます。
それを振り払うように最後まで強引に押し通したくなる。
けれど、終盤のシーンは総出で出演していくので、
焦って皆に負荷をかけすぎれば、一人一人の喉が取り返しのつかない
状態になる危険性がある。自分はそれをまた恐れます。
この時点でとる一つ一つの決断は重みがあり、責任があり、
皆を良くしようと思って潰してしまう危険性との闘いです。
みんな、せりふと役柄と物語、空間を掴んできているので、
必ず無事に花開かせなければなりません。
これを書いている今、皆がよく眠っていてくれることを望みます。
お互いによく寝て、明日の午後に再度集まり、
落ち着いて残りの場面を捌き、二幕の通しを完成させることが
できたら上々です。
3/5(火)ウォーフでの集中稽古はじまる
2024年3月 5日 Posted in 31_鐵假面
昨日から若葉町ウォーフに帰ってきました。
ここで1週間の集中稽古を行い、一気に劇を叩き上げます。
そのために1階の劇場空間をお借りし、舞台装置である公衆トイレの
セットを組みました。今回は単なるテント公演でなく、
客席にテント、ステージは屋外という折衷のスタイルです。
なぜかといえば、この『鐵假面』が公園に夜な夜な集まってくる
人間たちのドラマだし、何より伸び伸びと弾け、駆け回る役者たちが
観たかったのです。
そういうわけで、公衆トイレの上と地面で人が喋ったりする趣向で
臨みます。これはけっこう楽しい。初めは装置のアトラクションぶりに
身体が戸惑っていた役者たちも徐々にこれを使いこなし始め、
正直、初日の昨日は不安でしたが、今日は気持ちよく稽古を
終えることができました。『鐵假面』には、ワンポイントリリーフ的な
登場人物たちが数多く登場し、コンパクトな時間でグイグイと
自己主張してきます。彼らがこのセットを使いこなして躍動し始めると
面白く、これだけの大仕掛けを組んだ甲斐があります。
寒さは雨は心配だけど、やっぱり暴れ回る芝居が観たいと思って
賭けている企画です。
お客さんも徐々に増えてきて、久しぶりの公演にも関わらず
私たちのことを覚えていてくださったのだと励まされています。
この間、齋藤はハンディラボに籠って作業をしています。
難易度の高い仕掛けや公演会場に飾る看板なども作っています。
あと十日で現場入り、建築確認・消防署・保健所とのやりとも
大詰めで、一気に畳み掛けています。
2/20(火)『鐵假面』2幕を通した
2024年2月20日 Posted in 31_鐵假面
↑「どてら男」は顔の見えない役です。それだけだと勿体無いので、
雷蔵くんにはもう一役もお願いしました
雷蔵くんは、自分がロンドン研修前に桐朋学園に非常勤で教えに
行っていた時に教室にいた学生の一人でした。
あれは2020年秋から2021年初頭のことです。
かなりインパクトのある名前がまず印象に残りましたが、
あれから2年半が経ち、スズナリで行った『オオカミだ!』公演を
観に来てくれた彼はすっかり身体が出来上がって、
大人になっていました。
それで、今回の役をお願いしました。
少し高めの、印象的な大声で仮面やどてらを悠々と貫通する
せりふを聞かせてくれています。
一方で、この「どてら男」という役は要するにヒモなのですが、
なぜ女性がヒモとなる男を手放しきれないかという不思議について、
私たちは揃って、丸山正吾くんにさまざまなことを教わっています。
正吾くんは望月六郎監督の劇団ドガドガ+の座長であり、
監督の意を受け継いで人生の裏街道にもたくさんの知識を
持っています。そこで雷蔵くんと一緒に、ヒモのヒモタル所以を
教わっているわけです。
今日は思い切って、2幕を通しました。
体調不良者もいて、代役を何人か立てざるを得ませんでしたが、
それでも通しは通し。お互いに全体を把握する良い機会でした。
明日は、みんなの健康状態を見ながら、
さらに欲張って全幕いってみたいと思います。
疲れた時には、松本一歩くんが持つ筋膜リリースガンの世話に
なっています↓
2/17(土)明日はチケット発売日
2024年2月17日 Posted in 31_鐵假面
公演ページ
チケット予約ページ
稽古の進行、メンバーのコンディション、各所との手続き、
そして、お客様への訴え。
毎日いろんなことにドキドキしながら、
この2年やってきた全てをブチ込んでお届けします!
客席はテントの中、舞台は屋外という新たなステージ。
横浜は遠い方も、関内駅からはめちゃくちゃ近いです。
よろしくお願いします!
公演ページ
http://karazemi.com/perform/cat24/20243.html
チケット予約ページ
お客様のもとにも届いていきます。
2/16(金)今日は稽古休み
2024年2月16日 Posted in 31_鐵假面
↑2/18(日)10:00からチケット発売!
朝から県民ホールの仕事をして、昼に一度家に戻り、
それからまた都内に打合せに出かけました。
その途中には久々に渋谷のタワーレコードに寄り、
アフリカ系音楽のCDを買いました。
『鐵假面』の重要なモチーフのひとつに『少年王者』があって、
あれはアフリカにある架空の山「マウントサタン」の麓にある
ジャングルが舞台なので、どこかでアフリカの音が欲しいと思って
きたのです。アフリカ関連の音楽はネットでもなかなか売って
いなくて、それで、ここ2週間ずっとやりたかったことのひとつが
これでした。
明後日2/18(日)からチケット発売なので、その準備もしています。
ちょっと遅れ気味なのですが、劇団のお客さんに案内が届くよう
準備しています。
そうそう。
今朝は、小笠原諸島にある母島の小学校で『オオカミだ!』が
上演されて、終演後に、いかにも上手くいった!という
写真が送られてきました。それがこれです!
しかし、終演3時間後には父島への船に乗らないといけなかった
らしく、なかなかのスケジュールです。
1便逃すと次は来週。自分もいつか島に行ってみたいものだと思います。
2/15(木)苦境もまた善し
2024年2月15日 Posted in 31_鐵假面
↑時には足を止めて本読みに帰ることもまた大切です
はっきり言ってみんな疲れています。
これまでに蓄積させたシーンを記憶や身体のとどめつつ、
新たなシーンの情報を処理していかなければならない。
しかも、目下取り組んでいる鉄仮面裁判は難所なのです。
みんなの努力にも関わらず、稽古の進行には厳しいものがあります。
こういう時に勢いで凌ぐと、
よりコンディションを落とすことになるので、
台本をもたせて、本読みにかえったりもしました。
内容を理解しながらそれを体現しようとしなければ、
乱暴に振る舞って喉や筋肉を痛めてしまうことを恐れました。
せりふの雑に入れるのではなくて、正確に記憶して欲しい。
それから、稽古を中断しては、よく話をしました。
登場人物たちがあやなす駆け引き、それぞれの心理状態を
まるで隣人とのやりとりのように感じてほしいからです。
タタミ屋よりも生活能力がなく、
時には女性に暴力さえ振るう元トビ職の男の方が
モテるのはなぜなのか。そんな話の中で、タタミ屋とスイ子が
どう行き違い、味代は何を喜び、叔父さんはどう苛立つのか
登場人物を芝居に出てくる変わり者で済ませずに、
人間同士として感じて欲しいからです。
鉄仮面たちがまた、目前で繰り広げられる裁判の進行、
スイ子の証言をどう捉えるのか。これはとても重要な問題です。
何せ、タイトルロールは鉄仮面なのですから。
今日は早めに切り上げ、明日は稽古休みです。
みんなの頭と体が整理されるのを願いつつ、苦境は苦境なりに
全体を押し上げて公演準備は進みます。
そうだ!チケット発売日は2/18(日)。3日後です!
2/12(祝月)みんなでたこ焼き食べた!
2024年2月12日 Posted in 31_鐵假面
経理処理など片付けは残っているもののスッキリしました。
特に『牧神の午後への前奏曲』は、
中田恵子さんの演奏、遠藤康行さんの振付、
渡邊峻郁さんと遠藤ゆまさんのデュオ、
櫛田晃代さんの照明デザインと成久克也さんのオペレーション、
関わったすべての人たちが冴え渡っていて、リハーサルから本番に
至るまで、何度観ても凄いなと思いました。
本来はオーケストラ用の曲ですが、オルガンで聴くべき曲だと思ったし、
繊細かつ曖昧模糊とした楽曲に、すべてのプレイヤーの気質が
マッチして相乗効果を生んでいました。あれ以上の『牧神〜』に
この先会えないのではないかと思うほどでした。幸せな12分。
明けて昨日は唐さんと娘の誕生日をお祝いしつつ、
『鐵假面』キャストをひとりひとり呼び出して稽古をしました。
基本的に細かく細かく直していく稽古です。こういうのは
みんなと一緒にできないので、微に入り細に渡って迫りました。
迫る稽古にはハラスメントのリスクもあるけれど、
丁寧に説明しながら、やっぱり細部を詰めないと強固な土台が
築かれません。ヒガシナオキ君などは、笑う稽古のためだけに
1時間強かけてやってきて、小一時間笑い、また同じ時間をかけて
帰って行きました。なんだか悪いので、若葉町ウォーフの近くに
ある蕎麦屋でたぬき蕎麦をご馳走して帰しました。
素晴らしいたぬき蕎麦が、若葉町にはあります。
一歩くん、佐野さん、三木さん、みんなより良くなる糸口を掴んだ
のではないか。昼寝君は苦労していますが、こちらも伴走して
乗り越えさせたい。紙芝居屋は難しい役です。
今日は、ずっと二幕を稽古しました。
9:30から始めて14:00前に切り上げ、そこから近所の銀だこへ。
最近、たこ焼きが好きだし、みんなでライトな飲み会で良いから
やりたいと思ってきました。
『鐵假面』は大阪の話なのでたこ焼きにしました。銀だこは築地ですが。
コロナの終わりと、自分が劇団をやっている実感を得ました。
たこ焼きというチープさもまた愛すべき劇団色です。
みんな面白いメンバーです。面白さを舞台上で炸裂させたい。
昼から飲みながら嬉々として喋るみんなを見てそう思いました。
夕方には解散。唐さんがバリバリの頃は、午後2時や3時から
高円寺駅前の焼き鳥屋に殺到したことも思い出しました。
2/4(日) チラシが出来上がってまいりました。
2024年2月 5日 Posted in 31_鐵假面
第31回公演『鐵假面』、チラシが出来上がってまいりました!
ボストンバッグから不吉に鉄仮面が顔をのぞかせ、
それでいてポップな女性小物が舞っています。
手鏡はひび割れながら...。
バッグの中の鉄仮面が「ーわたしは誰かー」と問う。
公演案内をHPに掲載しました。
詳細はこちら→『鐵假面』公演案内ページ
チケット発売は 2/18(日)10:00からです!
今回の舞台は、野外に設営予定です。
テント劇場内には外気が入り込みますので、
なるべく暖かい格好でいらしてください。
マフラー、手袋、膝掛け、ホッカイロなどあると心強いです!
稽古はコツコツとそれでいて物凄い運動量で進んでいます。
ご期待ください!
2/2(金)立ち稽古は1幕終盤に進み「叔父さん」が登場
2024年2月 2日 Posted in 31_鐵假面
今日は1幕終盤を立ち稽古しました。
いよいよ「叔父さん」を演じる佐野眞一さんの登場です
佐野さんは、流山児祥さんが主催する中高年劇団シアターRAKUの
メンバーで、2021年に浅草で公演した『唐版 風の又三郎』から
唐ゼミ☆に関わるようになった役者です。
年配なのですがフットワークが軽く、
現場の若者たちと自然に溶け込むように話し、
一緒に作業もやり、舞台上ではすばしこく動き回るところが
佐野さんのおもしろいところです。
でも、今回はいつもの佐野さんを一旦封じて、
戦争の歴史を体現したような重い役をやってもらうことにしました。
明るい佐野さんが、休憩時間にフッとうつむいていると、
やはり人間の歴史があり、長く伸ばしたほつれ髪が風に
そよいだら良いだろうなあ、などと色々とこちらの想像を
刺激するからです。
稽古では、亡霊のように脱力して練習をし、
せりふも、ここぞという時の他は情感を殺して生死の境にいる
叔父さんを一緒につくるよう試行錯誤しました。
ハマる瞬間がいくつもあって、これはちょっと他の人には
出せない味わいと景色です。
この「叔父さん」役は実際の唐さんの叔父さんがモデルに
なっており、戦時中は満州の鉄道で働いていたこと、
大荷物を抱えて復員し、田町駅の助役として働き通された人なのだと
唐さんから伺ったことがあります。
『ジョン・シルバー』の冒頭のエピグラフはこの叔父さんに
捧げられており、一生を黙々と働きながら、どこかに芸能への
憧れを抱いていた叔父さんが死して旅の一座に加わっている
という景色が描かれます。
佐野さんとは、よく佐野さんの健康を維持して、
現れた瞬間に観る人の心を奪うような叔父さんを引き続き造形します。
そして、2幕になったら、普段のファニーな佐野さんを大いに
発揮してもらおうとも考えています。
2/1(木)今日は朝から稽古でおしろい婆さん大活躍
2024年2月 1日 Posted in 31_鐵假面
今日は私に夜から別企画のリハーサルがあるために、
『鐵假面』メンバーは10:00に若葉町ウォーフに集結しました。
昨日に組んだ公演課職員の松本一歩くん、
味の素社のエリート社員を演じるヒガシナオキくんのおさらいをしながら
さらにそれぞれのシーンを強化しつつ、今日の主眼となる
おしろい婆さんと紙芝居屋の場面へ。
紙芝居屋とおしろい婆さんは母と息子という設定なのですが
年とって白粉を塗りたくり、夜の街に立とうとする母親を
息子である紙芝居屋は必死でたしなめます。
しかし、どんな制止や説得も、
おしろい婆さんの動きをフィジカルに封じ込めようとした
足枷も跳ね除けて、婆さんは客を求めてさまよう。
そこからこの親子の哀切にしてどこかコミカルな愁嘆場が
展開する。これが見せ場です。
はっきり言ってかなり面白いシーンができました。
真剣さと可笑しみが表裏一体になる場面です。
おしろい婆さんの造形はなかなかユニークですが、
そこには、若くして戦争未亡人となり、性の欲望が出口を失った
清く正しい女性の行き着くところを描いてもいます。
洒落のめしたところに、そっと時代のリアリズムを孕ませる
唐さんの真骨頂です。
そうそう。この愛すべき〈おしろい婆さん〉はダブルキャストなの
ですが、二人の公演日程を決めました。
3/20(祝水)赤松怜音
3/21(木)三木香
3/22(金)赤松怜音
3/23(土)三木香
3/24(日)赤松怜音
二人のファンの方は間違えないようにしてください。
そしてできれば、2回ご来場して二人の違った面白さを発見してください。
1/18(木)キャスティング決定
2024年1月18日 Posted in 31_鐵假面
本読みを終えて、来週から立ち稽古を始めます。
それに際して、一人一人キャスティングを決めて伝えました。
ずっと一緒にいるメンバーですが、
この瞬間はお互いにけっこう緊張します。
伝え終わると、これからいよいよ一人一人と役をつくり、
物語をつくり、公演をつくっていくのだという思いが昂まりました。
そのあと夜遅くまで、立ち稽古を始めるために準備をしました。
ずっと稼働していなかった音響機材を引っ張り出して動作確認をし、
キレイに掃除しました。
これには、働きながら俳優と舞台監督として演劇活動を続けている
ヒガシナオキが絶大に活躍してくれます。
津内口・麻子・ヒガシの出会いは『夜叉綺想』だったそうです。
あれからもう10年も経っている。
立ち稽古の会場は、佐藤信さんがオーナーをしている
若葉町WHARFです。公演場所から近いので確認したことがあれば
すぐに駆けつけられる。信さんの人格を帯びた空間なので、
杓子定規でなく稽古ができる、私たちにとって特別な場所です。
1月下旬から3月上旬まで飛び飛びでの立ち稽古が始まります。
1/5(金)稽古の準備
2024年1月 5日 Posted in 31_鐵假面
↑研修先The Albany で Moses Boyd というグループのライブがあり、
かなり気に入って買ったものです。ずっと『鐵假面』に使いたいと
思ってきました
まずは、出演者が一堂に会して本読みから。
これまでに何度も何度も読んできた台本ですが、
それはあくまで少人数でのこと、キャスティングを伝えて読み始めると、
まったく違った雰囲気を漂わせるはずです。
加えて、今回は半野外劇を構想しているので、
これから3/20(祝水)の初日までに身体の状態をどう持っていって
欲しいかという話もします。
公園の公衆トイレが舞台になっている作品ですから
通常のテントのステージよりも広々とした空間が欲しくてそのような
仕掛けをしていきます。広がった分、大いに暴れてもらいたいと
思っているので、正月で重くなった体、寒さで縮んでいる体を
良く伸ばして初春に向けて解放していきたい。
私たちの稽古は多くの休みを挟みながら少しずつ重ねていくので、
そのあたりも中期的に正していきたいところです。
音響の準備もしています。
ここ2年間で聴き溜めた音楽がモヤモヤと自分の頭とパソコンに
ストックしてあるので、それらを整理して使うつもりです。
これまではワールドミュージックや映画音楽、
クラシックを中心に聴いてきましたが、イギリスではレゲエや
プログレやフォーク&カントリーミュージックとの出会いがたくさん
ありました。そういうものを投入する。
ハンディラボのミーティングスペースが寒くないと良いけれど。
とにかく大人数での集合が楽しみです。
明日の予定を捌きながら準備をして、明後日から稽古を始めます。